椚ヶ丘高校の生徒会長 4【暗殺教室】 (ページ17)

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私の言葉を皮切りにクレームが出る。

「何言ってるのかさっぱりだよ、殺せんせー!!」

「わかるように説明しろよ!!」

「にゅやッ!?」

無事を確認した私達は、肩車で壁に張り付いていた体勢を崩し肩車から降りていた。

「心配せずとも、そう簡単に烏間先生は殺られません。死神の持つ技術(スキル)は確かに多彩。しかも全ての技術(スキル)が恐ろしく高度。いくら警戒しても彼の前では裏をかかれる。

だから烏間先生は敢えて接近戦に持ち込んだ。場所も水とコンクリだらけのシンプルな舞台。罠を仕込む暇もない通常戦闘なら烏間先生の技術(スキル)レベルは死神以上。
烏間先生にイリーナ先生、彼等のようなエキスパートが君達を教えているからこそ…先生も退屈せずに殺される日々を送れるのです。

ただ…、心配なのは死神はこんな状況でも秘密兵器を隠し持っているだろう事」

『…まぁ、烏間さんですし…』

「ヌルフフフ、そうですねぇ、それでは…」

殺せんせーは何かを準備し始めた。

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「(手強い技術(スキル)だ。まともに闘(や)り合っても長引くだけだ)」

烏間と物凄い闘いをしていた死神がニィ…と笑って烏間の攻撃を交わしながら語り始めた。

「真実を言うよ、烏間先生。僕は実は大金持ちの何不自由ない家庭で育った。悲惨な境遇で育ったなんて嘘っぱちさ、知人の話を自分の事のように脚色しただけ。あの女を引き入れるトークの技術(スキル)さ、フフフ」

「……お前…」

その言葉に、青筋を浮かばせた烏間。

「だが僕の親は…、殺し屋に殺された。色々恨まれる商売をしていたからね、家でも横暴だったし死んでも特に悲しくなかった。…その代わり目の前で親を瞬殺した殺し屋の動きに、僕はこう思ったんだ。

なんて美しい技術(スキル)だろうかと」

その言葉で、烏間の額を汗が伝う。

「殺して得た死神の名声はさらなる仕事と技術(スキル)をもたらす。

(そうして極めた技術(スキル)の極地、ご覧に入れよう)」

懐からｽｯ…と1輪の赤い薔薇を差し出した死神はそれを宙に投げそのまま手を銃の形に変化させた。

「(＂死神の見えない鎌＂!!)」

ﾋﾟｼｭｯ…と人差し指の先から弾丸が放たれた。それはわずか10口径(2.5mm)、大動脈に着弾し自らの血流圧で裂け目を広げ大量出血で死に至る。

ﾌﾟｼｭｯ…と大量の赤い液体が烏間の胸部から噴き出す。
烏間は、膝から崩れ落ちた。