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何週間か前の出来事だ。
新聞やニュース、その他各報道機関で、とある団体について公表された。
公表内容はそれなりに世間から注目を集め、それはそれなりの幕を閉じ方をしたが、公表に至るまでにした人間について報道されることはなかった。
ずいぶん淋しいものである。だが別段涙を流す程のものでもあるまい。
結局、箱を覗けばつまらなかったりするのは付き物。所詮彼らは結果が全てなのだということは、彼女も理解している。
Aは読んでいた新聞を四つに折り畳む。
さあて、朝食をいただくとしよう。
Aは箸置きから箸を取り上げる。
彼女の瞳に写るのは、茶碗一杯の玉子粥と豆腐の味噌汁。彼らは今日も朝日を受けて輝いている。
素朴な朝食、これも良し。
最初に箸先を付けたのは、控えめな黄色をぴかりぴかりと目映く輝かせている玉子粥。口に含むと塩味の効いた米と玉子の風味が広がっていく。
噛み締める度に味がよく出る点に目を付ければ、米は乾物の親戚だったりするのだろうか。
とか、なんとか。……
end/水曜日、灰色
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没案。世良氏登場作品を書いてみたかっただけ。
とりあえず書き出してみました。
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雨屋まほろ(プロフ) - 綺藤さん» 好んで読んでいただけたこと、大変嬉しく思います。すすんで読書をしてこなかったツケが回ってきたのか執筆が滞ってしまうことも多々あるのですがそのお言葉を糧にして執筆、頑張りたいと思います。ありがとうございました。 (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8301c7292f (このIDを非表示/違反報告)
綺藤(プロフ) - 前作から読ませていただいており、作者様の作品が大好きです!!更新頑張ってくださいね!! (2017年4月4日 22時) (レス) id: 860dd52b69 (このIDを非表示/違反報告)
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