三話 陰陽師との出会い ページ5
神山Aは神山の本家にひきとられた。
だが･････。
「幽霊が見えるんだって。気持ち悪」
「変な妄想なんじゃない？(笑)」
「ハハハハハハハハハ」
神山の本家の人達は私のことを
気持ち悪いだの精神異常者だの散々言われた。
「はぁー、疲れるな･･････。」
散々なことを言われても私は耐えた。
私は両親、おばあちゃんそして要の分まで生きると決めたからだ。でも、毎日毎日悪口を聞き続けて私の精神にも限界が近付いてきた。
「･･･････････死にたい」
死ねば皆に会える。死ねば楽になれる。
そんな事を毎日考えるようになった
ある日の帰り道
「はぁー、帰りたくない･････。」
家への帰り道はとても重いものだった。
ｳｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹｹ
何処からか不気味な声が聞こえた。
悪霊かなんかの声だろうと気にしなかった。
ふと前を向いた。
そこはAの見知らぬ世界があった。
「え？」
その日、Aは禍野に迷いこんでしまった。
「ここはどこ？」
慌て始めた。
「誰か、誰かいませんか？」
大きな声で叫ぶ。しかし･･････。
ウｳｳｳｳｳｳｳｳ
返ってきたのは不気味な声だった。
「ひっ！」
後ろに気配を感じる。しかしいつもAが感じる霊や悪霊の気配ではない。
(何？一体何なの？何で私ばかり････････。)
怖い。Aは怖くてふりむけない。ふりむいたら、怖い化け物に食べられる気がして。
(あ、でも･･･････。)
死ねる。ふりむけば死ねる。
そう思うと体が軽くなる。
バッとふりむいた｡
すると･････。
「万魔調伏 急急如律令！！」
ｳｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ
「･･･････え？」
今何が起こった？
「大丈夫ですか？怪我はありませんか？」
私は陰陽師と出会った
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作者名：ひーちゃんz | 作者ホームページ：http://kamuitotakasugisaiko
作成日時：2021年3月4日 21時
