一話 霊感少女 ページ3
もし、死んだらどうなるのだろう？
きっと誰しも一度は考えたことがあることだろう。私は、鵜宮Aは知っている。
「おはよう」
私の１日はその言葉からはじまる。
それから、私は顔を洗い、歯を磨き、服を着替えて部屋に戻る。
「あ、おはようA。今日も私の話を聞いてくれるかい?」
「嫌です。」
この子は幽霊少女青木陽向。
毎日私に話しかけてくる。
「そこを頼むよA。君にしか頼めないんだ。私が見える君にしか。」
私は幽霊が見える。いわゆる霊感少女だ。だが、
「嫌です。何度言ったら分かるんですか？」
「いや、そこをなんとか････。」
「嫌ですよ。ケガレ退治なんて。何回もいってるじゃないですか。」
「私は怖い物が苦手だって」
そう、私は幽霊が見えるのに怖い物が苦手(嫌い)なのだ。
陽向は立派な陰陽師だったらしい。だがある日、禍野でバサラに殺されたらしい。禍野から帰ってこれたが、殺されたことが無念で成仏が出来ないそうだ。Aが偶然、人と間違えて話しかけなければ悪霊になっていただろう。
Aが自分のことが見えると知ると、毎日
「私の代わりにそのバサラを倒してくれ」
と言って来るようになった。耳にたこができるくらい。
「無理無理絶対無理。ケガレと戦う？あんな怖い物と？無理無理。私まだ死にたくないし」
そういって断り続けていた。だが陽向は諦めてくれなかった。
「和菓子買ってくる」
「なら私もついていく。」
こんな感じだ。私は四六時中幽霊のストーカーに憑かれるようになってしまった。
「はぁー( -。-) =3」
これが今の私の後悔だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひーちゃんz | 作者ホームページ：http://kamuitotakasugisaiko
作成日時：2021年3月4日 21時
