84.レシート ページ35
時は過ぎて2日後の土曜日の午後。
私は零くんに会うためにポアロを目指して歩いていた。
この前の沙羅ちゃんの事についての相談をする予定だが、昨日電話した時には「お前も色んな事によく巻き込まれるな」と言われてしまった。
新一くんみたいな事件吸引器みたいに言わないで欲しい。
そう言えばポアロに来てくれと言っていたが、土曜日だから梓さんとかマスターもいるんじゃ…？
と、そう考えながら道を曲がろうとした時、走ってきた人物とぶつかった。
『わっ…!!す、すみませ……え、零くん？』
「Aっ!?」
『ど、どうしてここに…!?今日ポアロって…』
「ちょっと急用でね。ちょうどいいからAも来い。」
『え』
そう言って腕を引っ張られる。
ええええホント何事なの!?
『…って、レシート？』
状況も説明されずに連れていかれた先は、とある横断歩道の脇にある街灯。
その街灯の所で風の影響でクルクルと回っていたレシートを零くんは眺めている。
『ねぇ、何なのそのレシート？』
「…きっと、コナンくんからのSOSだ。」
『……え？』
『なるほどねぇ…それでコナンくんが宅配会社のクール便にいるってことになる訳ね。』
「そういう事だ。」
とりあえず色々情報整理をする為に、零くんの車で1から説明をしてもらった。
どうやら新一くんは、何故か死体と一緒にクール便に閉じ込められており、最近ポアロに餌をねだりに来る野良猫の大尉に暗号レシートを託して零くんの所まで届けさせたらしい。
その肝心のレシートが、零くんの手に渡る前に風で飛ばされたから探していたと説明を受け、私は正直焦っていた。
いやいやいやいやこの状況絶対死んだよね!?
これ零くん絶対クール便のとこ向かってるよね!?
このまま私が零くんの車に乗ってるの見られたら確実に怪しまれるよね!?もう怪しまれてるけど!!!
「…百面相してどうした。」
『いや別に』
「…そう言えば、この前聞こうと思って聞けてなかったことがあるんだ。」
『……なに？』
嫌な予感がする。
「コナンくんって何者なんだ？」
やっぱりその質問かあああ
ていうか零くんもうコナンくんの事怪しんでるの私に隠さなくなってるし。
『…何者って、推理の真似事が得意な小学生じゃない？』
「真似事と言うにはあまりにもハイレベル過ぎる気がするけどな。」
私もそれはそう思います。
たまに隠す気あるのか？って疑問に思う時あるもん。
あれは怪しまれてもフォローできない。
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YuasA(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます！次回も楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2022年1月19日 0時) (
レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 最高過ぎます！毎回楽しみです！！ありがとうございます！ありがとうございます！！！ (2022年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
YuasA(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます！もっとニヤニヤできる作品に出来るよう頑張ります！ (2022年1月18日 22時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 最高です！ニヤニヤが止まりません… (2022年1月18日 20時) (レス) @page49 id: bf2afdf343 (このIDを非表示/違反報告)
YuasA(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます！次からも面白い作品になるよう頑張ります！ (2022年1月8日 16時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YuasA | 作成日時：2022年1月6日 19時
