検索窓
今日:2,385 hit、昨日:4,476 hit、合計:523,752 hit

53.漆黒の特急 ページ4

『そ、そう言えば事故があったみたいだけど、何か知ってる?』

何とか話題を逸らしてみれば、蘭ちゃんが簡単に何があったか話してくれた。
どうやら8号車で殺人事件が起きたらしく、今新一くんと真純ちゃんと小五郎さんが残っているらしい。

また…殺人事件……

私はとことん事件に巻き込まれる質らしい。
こんな優作さんみたいな体質今更発揮されないで欲しい。

「ほぅ…それなら毛利先生におまかせした方がよさそうかな。」

あ、今回は付いていかないんだ。
ってことは…探偵ではないもう1つの方、かな…?

「とりあえず、みんな部屋で一緒に待ってよう。もしかしたら犯人がうろついてるかもしれないし。」

蘭ちゃんのその言葉に、蘭ちゃんと園子ちゃん、あとは子供たちは博士たちが使用している6号車の部屋に行く。
その時、私の携帯に1通のメールが届いた。
蘭ちゃんたちの後ろでそのメールを確認する。

『……じゃあ、私も部屋に戻るわね。』

「はい、じゃあまた!」

蘭ちゃんたちが部屋に入ったのを確認し、私と安室さんも7号車に戻ってA室の扉を開け私だけ中に入って扉を閉める。
その間、私たちの間に会話はない。が…

『……信じてる。』

「……あぁ。」

扉が閉まる直前に交わされた会話。

探偵ではない、かと言って警察としての仕事って雰囲気でもない…おそらく今回は潜入先の組織の仕事。

私がそこまで悟っている事も理解した上での零くんの返答。

ならば信じて彼を待つしかない。
私の中で、安室透が降谷零だと確信出来ていることで、今回はまだ心に余裕がある。

が…

『…零くんが潜入してる組織って…もしかして…』

先程来たメールを見て、嫌な予感が脳内を占める。
小さく息を吐いて、再び部屋の扉を少し開けて外の通路の様子を見る。

『…行くしかない、か。』

他の部屋に音が届かないように、私は静かに部屋を出てメールに書かれた部屋に向かった。

54.漆黒の特急→←52.漆黒の特急



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (209 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
585人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

YuasA(プロフ) - みんさん» コメントありがとうございます!次回も楽しんで貰えるよう頑張ります! (2022年1月19日 0時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 最高過ぎます!毎回楽しみです!!ありがとうございます!ありがとうございます!!! (2022年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
YuasA(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます!もっとニヤニヤできる作品に出来るよう頑張ります! (2022年1月18日 22時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 最高です!ニヤニヤが止まりません… (2022年1月18日 20時) (レス) @page49 id: bf2afdf343 (このIDを非表示/違反報告)
YuasA(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございます!次からも面白い作品になるよう頑張ります! (2022年1月8日 16時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:YuasA | 作成日時:2022年1月6日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。