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バタンとドアが閉まり、出掛けたナナシとイッカク。
コハクは暫くドアをジッと見つめた。
ロー「俺らは部屋に戻るぞ」
そう言って、クルッと後ろに向き、部屋へ戻ろうと廊下を歩く。
息子「グズッ…」
ロー「！？」
息子「ふぇ…えーん」
ナナシが居なくなった事が嫌だったのか、突然泣き出したコハク。
ロー「お、おい。泣くな」
あやす為に揺らすが、全然ローの方を見ず、泣きながらドアの方へ手を伸ばそうとしていた。
ロー「母さんなら帰ってくるから。それまで父さんと居ような」
息子「ふぇえん…」
ロー(これは何かで気を引くしかねぇな)
そう思って、ローは急いで部屋に戻ることにした。
−−−−−−−−
−−−−−−
−−−−
とりあえず、部屋へ戻り、
泣くコハクに色々おもちゃや絵本を持って興味を引こうとしたが、
なかなか泣き止まなかった。
ロー(これは…想像以上にナナシに懐いていたんだな)
当然か。
海賊船の船長として戦闘中は指揮をし、率先して戦うし、
終われば医者として動く。
日々の能力訓練に加え、医学の勉強。
その隙間時間と食事時間にコハクと向き合っていたくらいだ。
ロー「コハク、これはどうだ？」
この前島の本屋で珍しく見つけた懐かしいノースの絵本。
そしてローの最も好きな話ーー『海の戦士ソラ』だ。
息子「！」
コハクもそれを見て、ピタリと泣くのを止め、ジーッと絵本の表紙にあるソラのイラストを見た。
やっと興味を持った。
ロー「これに興味があるか。さすが俺の息子だ」
そう言って頭を撫で、コハクを自分の両脚に乗せる。
息子「うー！」
ロー「海の戦士ソラだ」
息子「おあ！」
ロー「あぁ」
しばらくローはコハクに読み聞かせをしてあげた。
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瑠璃アゲハ(プロフ) - カリリンさん» ありがとうございます！頑張ってこれからも子育てトラファルガー家を書いていきます！（返事遅れて大変申し訳ございません！） (2022年10月19日 0時) (
レス) id: e329dcadda (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - ニタニタも止まりません（笑） (2022年8月4日 22時) (レス) id: b800ae61f3 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - 凄っくいいお話です！久しぶりにドキドキ、キュンキュンしてます! (2022年8月4日 22時) (レス) @page19 id: b800ae61f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ありがとうよめこちやんわたしもうれしい (2022年6月2日 23時) (レス) @page37 id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃アゲハ(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ここまでは→このままでは (2022年5月1日 21時) (レス) id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃アゲハ | 作成日時：2022年4月3日 10時
