160話 貴方side ページ42
貴方side
コツコツコツコツ…
来た。
注射の時間だ。
アル「生きているなコレル」
虚ろな目で檻の外にいる男を見上げる。
今日は一段と不気味な笑みを浮かべているように見えた。
アル「今日はな、お前の記憶を封じる。そして痛覚以外の感覚もな。もうお前の目の奥にある光は見たくない。お前が心から俺に従う日は永遠に来ねぇことはよ〜く分かったよ。もう処分する事にした」
…………
この人は今、なんて言った…？
私の記憶を…封じる？
私、忘れるの？
ロー達のことを？
貴方『ッ！！』
ジャラジャラ！！
体を揺らして拒絶する。
嫌だ！
痛覚以外の感覚を失うことや処分よりも私は！
記憶を失ったら…
私は目的を失う！
目の前の男を殺すという目的が！
怒りや憎しみの感情を封じられても、この目的はあった。
今ここでやらねば、
ローの元へ帰る私の夢も叶わない！
ガチャッ…キィー
チョーカーを引き千切って、
檻に入ってくるこの男を、噛み付いてでも殺さないと！
チョーカーに手を掛ける。
アル「！動くな」
その言葉で、引っ張ろうとする力が止まった。
貴方『ッッ！？』
アル「いやー驚いたぜ。まさかチョーカーを取るつもりだとは。だが体力のないお前の動きなど遅すぎだ」
そんな…
アル「残念だったな。にしても、再会からえらい変わったな。まさに廃人だな。いや人でも道具にもなれないお前はゴミだな。その姿、例えトラファルガーが来たとしても、今のお前を見て、捨てるだろうな。ハハッ」
貴方『〜〜ッ！！』
アル「その代わりにクローンのお前をプレゼントでもするさ。記憶を入れておくようにプログラミングして。いい案だろ？そっちもお前だし、お前はあいつらのことを忘れるんだ」
貴方『…ッ…！！』
いやだいやだ！！
ローを忘れたくない！！
私が、やっと掴んで生きてきた人生を奪わないで！
私だけあるローとの記憶がなくなれば、お互いが愛し合った最後の証が…消えちゃう！
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瑠璃アゲハ(プロフ) - もなかさん» こんばんは。上げ下げ激しいですね😅自分でもそう思います。これを乗り越えて、今の番外編では幸せの日々になっているのだと思います。コメントありがとうございます！ (2022年10月31日 0時) (
レス) id: 5378db7357 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 途中でむなやけ？して気持ち悪くなったけどとってもいい小説ですね…！ (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: a5c57e823a (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 楽しみに待ってます！ (2021年3月3日 20時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃アゲハ(プロフ) - リエさん» まあそうですよねーｗローをどう登場させようか、まだ考え中です。そんな苦痛の中にいるヒロインを、ローはどう救い出すのか、お楽しみに。私も頑張って書いていきます！ (2021年3月3日 19時) (レス) id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新お疲れ様です！最近「その時だった」ワードにめっちゃ反応しちゃいます、、ww (2021年3月3日 19時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃アゲハ | 作成日時：2021年2月27日 1時
