68話 貴方side ページ28
貴方side
コンコン
気を引き締めてノックする。
声を掛けようとしたら、いきなり目の前に見えていたドアから、ローの顔に変わった。
貴方『きゃっ！？…も、もう…びっくりしたじゃない』
ローの両膝の上に座らされたと気づく。
ロー「遅ェ…」
不機嫌な顔をしているロー。
そんな顔でも安心してしまう。
そしてなんだか凄く久しぶりに会えた気がした。
ローの首に両腕を回し、抱き締めた。
貴方『ごめん…』
その言葉には、いくつの意味が含まれているのだろう。
予定より遅れて、あなたを待たせてしまったこと。
これからあなたに嘘を付くこと。
あなたに頼らないと決めたこと。
ロー、ごめんなさい。
ロー「ナナシ」
貴方『ん？』
バレてないよね？
そう思いながら顔を上げる。
ロー「おかえり」
貴方『！！…ただいま』
抱きしめる手に力を込めた。
チュッ
それを合図と見なしたのか、ローがキスしてきた。
貴方『ん…//』
そういえば、帰ったら覚悟しろって言われてたっけ？
すっかり忘れていた。
まだ昼過ぎだけど、断る理由もない。
むしろ、私も触れたかったし、
もう数日しか触れ合えないんだ。
貴方『……っ……』
キスしながら、涙が溢れそうになった。
口を少し離し、目尻に溜まった涙をローは優しく拭ってくれた。
ロー「どうした？」
貴方『ううん。なんか、久しぶりだなって…』
実際、リシアと一緒にいる時間が多くて、ローとの時間はいつもと比べたら少なかった。
ロー「俺はずっと待ってたぞ」
貴方『フフッ。お待たせ』
自分から深く口付けた。
貴方『好きなだけたくさん抱き締めて』
ロー「意識飛んでもやめねェよ」
貴方『やだ…気絶したくない』
「ローをちゃんと感じていたい」
そう素直に言えば、
ロー「…っっ……」
ボフッ
ベッドに運ばれた。
どうやらローを煽ってしまった。
ロー「お前な…」
貴方『フフッ。ロー、大好き！来て』
こんなに愛し合っているのに…
あなたは2日後、本当に私を忘れてしまうのだろうか。
ロー…
お願い…
どうか、私を…
忘れないで…
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瑠璃アゲハ(プロフ) - 魔女猫さん» 魔女猫さん！応援ありがとうございます！！魔女猫さんも受験ですか！大変な時期になると思いますが、頑張っていきましょう！(*ﾟ∀ﾟ) (2021年1月1日 21時) (
レス) id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
魔女猫(プロフ) - 私も今年は高校受験です。お互いに頑張りましょう!!これからも応援しています!!! (2021年1月1日 13時) (レス) id: fc1e6362a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃アゲハ | 作成日時：2020年12月27日 3時
