約束 Original Story 【トラファルガー・ロー】【ONEPIECE】 (ページ35)

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33話ページ35

ケルク「もう夜も遅い。ちゃんと休んどけよ。アイツらの事は俺らに任せろ。キッチリ（ナナシ）ちゃんを怪我させた分締めてやるからな！」

ケルクとイケルは街の“掃除”に行き、

クルー達は船へ戻り、ローだけ（ナナシ）の付き添いで残った。

診療所の先生もローの分のベッドを貸してくれた。

貴方『…っ……痛くなってきた』

体中の怪我の痛みに顔を歪める（ナナシ）。

ロー「麻酔が抜けてきた証拠だろ」

貴方『思ったより痛い…あぁ……あの麻酔薬、対海王類用のらしいけど、今後多分私、麻酔が効かないかも……』

ロー「！……安心しろ。俺の能力があれば痛くねぇよ」

ロー(対海王類だと！？本来意識がなくなるほどの麻酔を何度も受けてもなお部分麻酔にしかならず、しかもそれを数時間で解くとは…)

貴方『ローがその能力で本当によかった…』

ロー「…もう寝ろ。疲れているだろ」

貴方『寝たいのは山々なんだけど、痛くて…
ねぇロー、どうやって“仮想現実”から抜けたの？』

その質問に、ローは夢の内容を思い出そうとするが、懐かしいようで切ないような夢を見た、という感想しか出てこなかった。

ロー「…あまり覚えていねぇよ。だが、お前がいた気がした」

貴方『私？なんか嬉しいな//』

ローはしまったと口を手で抑え、目を逸らす。

ロー(……言うんじゃなかった)

貴方(あ、照れてる)クスッ

（ナナシ）は笑いながら、ローを見た。

みんなを、ローを守れて、みんな無事でよかったと、改めて思った。