・ 完 ページ34
貴方『って何もないならそろそろ心臓返してよ。空いた胸がスースーして変な感じなの』
体の異変に違和感しかない（ナナシ）はローに心臓を戻すように要求するけど…
ロー「まだ返さねェ。お前の心臓は俺のものだ」
見せつけるように心臓に口付けするロー。
貴方『っ//…もう。バカ//』
他人から見たらローはもはやサイコパスに見えるだろうが、ローをよく知っている上に惚れている（ナナシ）からしてみれば、
この男が自分の心臓にキスをする造作ですら様になるなと思ってしまう。
その姿は正しく通り名“死の外科医”の姿。
誰が付けたのか褒めたいくらいだ。
貴方(一体何をしてそんなに色気が出る男になったのやら…そんな事をしてなおかっこいいと思ってしまう私も重症ね)
（ナナシ）は自分がローに溺れていると改めて実感した。
恋人のフリから本当の恋人になった今に至るまで。
ローはいつも自分を大切にしている。
よく自分を見てくれている。
夜になれば本能剥き出しの“男”になりながらも、触れてくる手付きは優しい。
脳が蕩けてしまいそうなキスも、そして付き合ってから体に教えられた快感も、
幸せを与えてくれる彼の愛から抜け出す事はできない。
貴方『私の心臓がローのものなら、私が死ぬ時はローが死ぬ時ね』
3度経験しても未だ慣れない死の感覚…
次に訪れる本当の死がローと一緒なら、怖くないのかもしれないと（ナナシ）は思った。
ロー「死なねェし、死なさせねェよ」
でも、その死はまだまだずっと先の話だろう。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
貴方『それで心臓はいつ返してくれるの？」
ロー「さあな」
貴方『えぇ！？』
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
キャプテン！？シャチside・ずっと先の死 完
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瑠璃アゲハ(プロフ) - hinaさん» コメントありがとうございます！ヒロインに嫉妬ですか！確かに書いたことがない話ですね！シチュエーション考えてみます！ありがとうございます！ (2020年11月23日 1時) (
レス) id: b1b687d56b (このIDを非表示/違反報告)
hina - 次はももちゃんに嫉妬とかどうですか？ (2020年11月22日 21時) (レス) id: c9859b37ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃アゲハ | 作成日時：2020年10月31日 18時
