305話 ページ29
No side
10秒カウントダウンが始まり、“チユポポ”の効果が切れる戦士たちが次々と倒れ始める。
動けない者はすぐに交代され、国民達は諦めなかった。
サイ「持ちこたえるんやい！！
「「「うおおおおおおおお！！」」」
ギャ【5！4！どこかで聞いてる！スターの名を呼べ！】
「ルーシー！」
「ルーシー！」
「ルーシー！」
声が聞こえたのか、ローの隣でゆっくり起き上がるルフィ。
ロー「！」
ギャ【3秒前！！2！…！？】
ギャッツの腹にドフラミンゴの糸の束が刺さる。
「ギャッツさん！」
ドフ「茶番だ…」
しかしカウントダウンとルーシーを呼ぶ声は止まらない。
時間を稼げた。
「「「0〜〜〜〜！！」」」
ギャ(くたばれドフラミンゴ…我らがスター“ルーシー”の一撃に沈め！)バタリ
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
【中心街】
操られたレベッカは剣を構えてヴィオラに向かって走っていた。
レベッカは泣きながら叫んだ。
レベ「ヴィオラさん！！」
ヴィ「目を閉じるのよ！レベッカ！何も見なくていい！これは悪夢！何があっても全部忘れて！！
私は…あなたを恨んだりしないから！忘れてね！あんたは何も悪くない！」
剣を振り上げられる。
レベ「いやああああああああ！！」
何もできないヴィオラは目を閉じ、泣きながら悔やんだ。
ヴィ(ごめんね…レベッカ…あなたの心に深い傷を残してしまう！)
レベッカの剣が振り下ろされた瞬間、ヴィオラがいたはずの場所に、ルフィが現れた。
ルフィ「ふんがァ〜〜！！」
頭に纏った武装色に、レベッカの剣が折れる。
ローの隣にルフィがいた場所にヴィオラが倒れる。
ヴィ「…！？」
ドフ「麦わら！！」
レベ「ルーーーシーーー！！」
ロー「行け」
全てを見ていたギャッツは再び受話器を取り、叫んだ。
ギャ【現れたああああ！！
ル〜〜シ〜〜ィ！！
ルーシーが現れたァ〜〜〜！！】
「「「わああああああああ！！！」」」
ルーシーの出現に国中に歓声が響いた。
ヴィ「麦わら……」ポロポロ
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作者名：瑠璃アゲハ | 作成日時：2020年9月23日 4時
