9つの祝福 (ページ7)

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【第6話】出発ページ7

「お父様、いってまいります！」

大旦那「あぁ。気をつけて行ってこいよ。」

あれから1週間が経ち、私と9人の使用人を連れて長旅へ出発した。

「緊張するけど、楽しみもあるんだよね〜。」

瑞沢「長旅に危険は付き物です！」
環「山あり谷あり！」
百合野「ジェットコースターのように予測不可能！」

4人「「「「いぇーい！」」」」

伊織「ｺﾎﾝ。今回は、遊びに行くのではないのですよ。」

「ごめんなさい。つい…。」

伊織「全く。3人はお嬢様より大人でしょう？しっかりしてください。」

3人「「「はい…。」」」

香川「ふふっ。良いではないですか。」
隈川「香川さん、甘やかしてはダメですよ。」
香川「まぁまぁ。それに、ね…？」
伊織「……。」
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【6時間後】
椎名「そろそろ日が暮れますので、最初の宿で休みましょう。」

今回、2つの宿の手配は椎名がしてくれた。

「わぁ…広い！」

ドアを開けると宿とは思えない程広い玄関。靴を揃えてあがり、リビングに向かうと10人で使用しても余裕がかなりある。

(ｸﾞｩ〜…)
「……。」

環「先に夕食にしましょう。」

聞かれてしまったようだ。

【午後7時30分】
椎名「明日は、7時にここを出発します。各自、寝坊しないように。」

早起きは大丈夫でしょ、と思っていたが宿の布団が暖かいから翌日15分ほど寝坊して椎名に怒られたのは言う間でもない。しかも、私以外に3人も寝坊したとか。
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【2つ目の宿】
また役半日かけて2つ目の宿に着いた。ここも、かなり広くて快適に過ごせた。疲れもある為、夕食まで各自、自由となった。

「布団、快適…寝そう…。」

やっぱり寝てしまい、夕食時に隈川が起こしに来てくれた。

【午後7時】
椎名「いよいよ明日です。皆さん、今日までお疲れ様でした。今夜はゆっくりお休み下さい。…それと、お嬢様。」

「なに？」

椎名「最後に1度、練習しておきますか？」

隈川「そうですね。」
環「1班はまだ見れていないので。」
古谷「お嬢様。是非、我々に見せていただけませんか？」

「うん、いいよ！」

瑞沢「ありがとうございます！」

先週より緊張しなくて、リラックスして出来た。終わった後は拍手大喝采。沢山褒められた。就寝時間になると、椎名達が1人1人私に「お休みなさい」と言い頭を撫でたりバードキスなどして部屋に向かって行った。
あれ、私に触れるの禁止じゃ…嬉しいから良いけどね！