42.電話 ページ43
『コナンくーん??』
「げっ!?A姉ちゃん…」
『無茶しないって言う私との約束はどうしたのかなぁ？』
「ご、こめんなさい〜！」
蘭ちゃんと小五郎さんからの説教の後、笑みを浮かべて新一くんに近寄れば予想通りの反応。
さすがにマズイと思ったのかすぐに謝ってきた。
『一歩間違えば殺されてたかもしれないのよ。』
「…はい」
『とりあえず今回のことは有希子さんに報告しておくから。』
他の人に聞こえないように新一くんに耳打ちすれば、その顔色はみるみると青くなっていく。
「嘘だろ!?」
『問答無用。今後無茶したら随時報告するから。』
「マジかよ…」
これくらいしないと自重しないし。
というかそんなに嫌がるって、一体有希子さんどんな説教してるんだろう。
そんな事を考えていれば、私の携帯に1本の電話が入ってきた。
取り出して名前の表示を見てみれば、久しぶりに目にする名前。
「コナンくーん！」
蘭ちゃんに呼ばれて新一くんは行っちゃったし、いいかと電話に出る。
『もしもし、久しぶりじゃない!』
《久しぶりに貴女の声が聞きたくてね。》
電話越しに聞こえる声に、懐かしさを感じる。
思わず大きくなってしまった声に、ちょっとだけ他のみんなから距離をとる。
『私がドイツに行ってすぐだったから、もう2年ぶりくらい？』
《そうなるわね。貴女が日本に戻っちゃって寂しいわ。》
『私ももっとショッピングとかしてみたかったんだけど…』
《何言ってるの。貴女は勉強の為にドイツに行ってたんだから》
くすくすと笑いながら言われたその言葉に、どこか違和感を感じたがあまり気にとめなかった。
『またいつか一緒にご飯行きましょうね!』
《えぇ。その日を楽しみにしてるわ。》
久しぶりに声が聞けてよかった。
ドイツにいた時は研修ばかりだったからあまり自由な時間を作れなかったから。
《もし貴女に会えそうな時は連絡するわ。》
『分かったわ。じゃあまたねーークリス。』
絶世の美女である彼女を思い出し、名残惜しく通話を切る。
年齢の割に大人びている彼女と出会った時が懐かしい。
もう3年も前なんだ。
その時、うっすらと聞こえてきたパトカーの音に新一くんたちの所に戻ろうと動き出そうとした。が…
『え…？』
「ッ…」
グイッと彼に腕を掴まれる。
その目にあるのは驚きと恐怖。
『安室さん…？』
「あっ、いえ…すみません」
そう言って離された腕。
一体どうしたのだろう…？
その後、事情聴取が始まった。
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YuasA(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます。先程訂正いたしました！ (2022年1月7日 16時) (
レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ24で、「電話したもんだな」が「電話わしたもんだな」になっています。 (2022年1月7日 15時) (レス) @page24 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YuasA | 作成日時：2022年1月1日 23時
