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2.毛利探偵事務所 コナンside ページ3

いつも通りおっちゃんは真っ昼間からビール片手に沖野ヨーコの歌番組を眺め、蘭はお昼ご飯の食器を片付けている。

(はぁ〜…暇だ…)

俺の身体が黒の組織の手によって幼児化させられてから、眠りの小五郎の活躍は格段に増えた。
なのに今日は珍しくこの探偵事務所は閑古鳥が鳴いている。
あまりの暇さに、この3cmもある小説が今日中に読み終えそうだぜ…。

ソファに寝転びながら小説のページをめくった時、事務所の扉がノックされた。

コンコンッ

あれ?依頼の電話入ってたっけ…?

「んあ?なんだよ宅配かぁ?どーぞー」

やる気のないおっちゃんの声に呆れつつ、その声に反応して開いた扉を身体を起こして見る。

『失礼します。』

そこに入ってきたのは、ネイビーのスーツを着こなし、片手にはトレンチコートを掛けている長身のロングヘアーにサングラスの女性。

うわ、足なげぇ…

モデルか?と思えるほどスタイルのいい彼女に、気だるげだったおっちゃんの表情は一変。

「うっひょ美人さん!!……失礼、私名探偵の毛利小五郎と申します。」

一瞬で身なりを整えたおっちゃんに、食器の片付けを終えた蘭と共に冷たい視線を送る。
そんな俺たちに、彼女はクスッと小さく笑みを漏らした。

『あ、失礼。変わってないなぁと思いまして。』

「え?変わってない?」

まるで過去に会ったことのあるような口ぶりに、おっちゃんも蘭も俺も疑問符を浮かべる。

『私ですよ。ほら、2年前にお食事一緒にしたじゃないですか。』

そう言ってサングラスを外して顕になった彼女の顔に、おっちゃんと蘭は揃って声を上げる。

「「っああああ!!! Aちゃん/さん!?!?」」

え…

『んふふっ、お久しぶりです!小五郎さん、蘭ちゃん!!』

「ひっさしぶりだなぁ!! Aちゃんこんな美人さんになっちまって…!!」

「Aさんお久しぶりです!!もうずっと日本にいるんですか!?」

『ええ。もうドイツでの研修も終わったし、1週間後からは杯戸中央病院で正式に勤務開始予定よ。』

にこやかにそう話す彼女の後ろで、俺は冷や汗が止まらないでいた。

ちょっと待て。これはまずい。
彼女に俺の姿を見られたら確実にバレる。
だって彼女は…

『いや〜有希子さんから、親戚のコナンくんにもよろしくって言われてたから、早く会いたくて急に押しかけちゃった!!』

彼女は俺の肩にポンと両手を置いて爽やかな笑顔で言い放った。

『これからよろしくね、コナンくん?』

綺麗すぎる笑顔。
あ、これ死んだわ。

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YuasA(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます。先程訂正いたしました! (2022年1月7日 16時) (レス) id: 5892518060 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ24で、「電話したもんだな」が「電話わしたもんだな」になっています。 (2022年1月7日 15時) (レス) @page24 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YuasA | 作成日時:2022年1月1日 23時

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