初恋 遊城十代※ハルカさんリクエスト ページ44
恋に落ちた──いや、落ちていた、の方が正しいかもしれない。
自覚した時にはもう、彼女のことしか考えられなくなっていた。
集中してない授業はいつもの事だが、たまにデュエルにも精が入らなくなり、翔にどうしたのか、と聞かれた。
その質問には答えず、ただぼーっと彼女の事を考えていた。
惚れた理由は定かではないが、日が経つ事に彼女の笑顔、声、姿、デュエルをしている時のキリッとした顔、朝の眠そうに欠伸をしている姿。その全てが好きで好きで仕方がない。
「初恋は実らない、か……」
「え？」
「ああ、なんでもないなんでもない」
部屋でぽつりと呟くと、同じ室内にいた翔が疑問の声をあげる。
そんな翔に適当に誤魔化しの言葉をかけ、彼女に想いを馳せる。
会いたいという想いが溢れ、クロノス教諭から出された課題も白紙のままだ。
(流石にブルー寮まで行くのはまずいよな…)
最悪退学の事実に恐れ、脳内で彼女に想いを馳せることしかできないことがもどかしい。
(退学になったら会えないしな……)
好きな人に会えないほど辛いものは無い。これが2度目の恋ならば対策法も過去の経験から捻り出せたであろうが、何せ初恋。どうやって声をかければいいのかすらわからない。
というのも、彼女を目の前にしたらかつてないほどの緊張感に包まれ、声が出ないのである。困ったものだ。
「あ〜〜！！！」
「あ、アニキ…！?どうしたの！?」
「細かいこと考えるのはやめだ！」
「え？え…?」
突然大声を上げた十代にまたもや疑問の声を上げる翔に続き、寝ていたであろう隼人が身体を起こす。
「課題の量が多すぎておかしくなっちまったんだな」
「そ、そうなのかな……」
十代はというと、自身のベッドに入り込み、寝る準備をしていた。
(明日話しかける！よし、そうと決まれば寝るか！)
心の中で誓いを立て、目を閉じる。
すぐさま寝ようとした十代だったが、睡眠という海に意識を落としたのは2時間後になった──。
──────
ハルカさん、リクエストありがとうございました。
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ハルカ - ありがとうございます(*^_^*)とても良かったです(*^_^*) (2020年1月17日 14時) (
レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - ハルカさん» ただ今更新致しました。お時間ある時にでもご閲覧くださいね。 (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 蓮さん» 遅くなりすみません。もったいないお言葉ありがとうございます！満足していただけたようで何よりです！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - よろしくお願いしますm(_ _)m無理しないようにゆっくり書いてください(*^_^*) (2020年1月14日 21時) (レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - いやもう神ですか！？海馬くんが…海馬くんが…(語彙力崩壊)本当にありがとうございました！！ (2020年1月14日 21時) (レス) id: f38bb46244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2019年11月24日 9時
