キャラメルの味は 城之内克也 ページ5
「ったくよ〜…説教なげーんだよ、鶴岡のヤツ……少しの遅刻くらい目瞑れっての…」
先程まで自身に説教をしていた教師に、放課後になり、生徒がいないがらんとした廊下で悪態をつく。
遅刻をした理由が、人助けであったにも関わらず、教師は遅刻した城之内を悪いと決めつけ、話を聞かなかったためである。
(今日はバイト無しなんだよな……)
ぼんやりと廊下を歩いていると、あっという間に自身の教室についた。
久しぶりに友人たちと遊ぼうか、等と考えながら教室のドアを開けると、「あ」と小さな声が聞こえてきた。
「城之内？」
「ん？Aじゃねーか、何してんだ？」
そこにはクラスメイトであり、城之内の恋人でもあるAがいた。
「日誌書いてるの」
とんとん、と指で日誌帳を軽く叩くAに、相槌を打つ城之内。
「へー」
自身の机に行き、机の中に入っている教科書やペンケース、プリントを入れたファイル等を無造作に詰め込んだスクールバッグを机の横にかける。
その後デッキを取り出し、昨日調整したデッキが回るかどうかを確かめるために、1人デュエルを始めた。
(そっか、A今日残ってんのか……なら一緒に帰るか)
友人たちと遊ぶという思考を取り消し、急遽彼女との帰宅に変更する。
「……城之内」
「んあ？」
「帰らないの？」
「お前と一緒に帰ろうと思ってよ。最近オレのバイト続きでお前に構ってやれてなかっただろ？」
「え……」
「えってなんだよ…そんなにオレと帰るの嫌かぁ？」
わざとらしく涙目でAを見つめる城之内に、Aは笑いを漏らした。
「別に嫌なんかじゃないよ、城之内。ただ、私の事ちゃんと考えてくれてるのが嬉しくて」
「当たり前だろ？お前は大切な、オレの彼女なんだからよ」
誇らしげにそう告げると、ほのかに赤くなるAの頬。
「ありがとう、城之内」
「おうよ！」
笑顔で礼を言う彼女に、城之内も笑みを返す。
カサカサと軽い紙の擦れる音がして、城之内は音がした場所を見る。
「A？」
「んむ？」
「……何食ってんだ？」
何かを口に入れてモゴモゴしているAが、城之内に黄色い箱を見せる。
「──キャラメル？」
箱に書かれた文字を音読すると、コクコクと頷くA。
その箱から1つ、キューブ型のキャラメルを取り出し、城之内に差し出す。
その意図を理解した城之内は──
「いや、オレは──」
キャラメルの味は 城之内克也�□�←しとやかな可愛さ 海馬瀬人��
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ハルカ - ありがとうございます(*^_^*)とても良かったです(*^_^*) (2020年1月17日 14時) (
レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - ハルカさん» ただ今更新致しました。お時間ある時にでもご閲覧くださいね。 (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 蓮さん» 遅くなりすみません。もったいないお言葉ありがとうございます！満足していただけたようで何よりです！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - よろしくお願いしますm(_ _)m無理しないようにゆっくり書いてください(*^_^*) (2020年1月14日 21時) (レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - いやもう神ですか！？海馬くんが…海馬くんが…(語彙力崩壊)本当にありがとうございました！！ (2020年1月14日 21時) (レス) id: f38bb46244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2019年11月24日 9時
