王子には似ても似つかない 闇マリク�� ページ26
「っ……マリク！？」
彼のした“とある行動“に、私は驚きの声を上げた。
「なんだぁ？そんな声上げて」
私を見上げてくつくつと喉の奥で笑うマリク。
マリクがしたこと──それは、私の指先にキスを落としたのだ。
まるで騎士が姫にするように、恭(うやうや)しく、そして優しくキスを落とすマリクに、一気に顔が熱を持つ。
「な、に…して……」
「いいねぇ、その照れた顔はよぉ…もっとよく見せな」
マリクの端正な顔が、息がかかりそうな程近くなる。
マリクの顔が近くなった事で、早かった鼓動が更に早くなった。
「マ、リク……離れて…っ」
「そんなに嫌がるかぁ？酷いねぇ、Aサマは」
嫌がってはいないとはわかっているであろうマリクが、耳にキスを落とす。本当に意地の悪い彼氏だ。
「っ、や……」
「嫌？もっとの間違いじゃないのかい？」
「あ……っ」
「クク…あんたの身体は正直だねぇ…」
「マリク…っ」
「……覚悟しな」
低く耳元で囁かれると同時に、これから待ち受ける甘い時間に、身を任せた──。
マリクから解放され、家路に着く頃には、もう空は茜色に染まっていた。
「ただいま〜」
「おかえり、夜ご飯出来てるから、手洗ってうがいして来なさい」
「分かってる」
靴を脱いで揃え、洗面所へと向かう。
手を洗う際に、マリクにもらった指輪を思い出した。
(流れちゃったら困るし、外しておこうっと)
指輪を外すと、指になにやら文字が浮かんでいる。例えるなら、シリコンに球体等を押し付けて離した時の窪みが、私の指に現れていた。
「……？」
よく指輪を見ると、文字が内側に浮き出ていた。
(この浮き出た文字が私の指を圧迫して、この文字が浮かび上がったって事か……)
英語で書かれたその文字は、先程まで一緒だった彼──マリク・イシュタールの字と、ある言葉が書かれていた。
その言葉を見た瞬間、身体中の血液が沸騰したかのように、身体が熱った。
「マリクのバカ……」
呟いた彼への暴言は、誰に聞かれるまでもなく消えていった──。
──You are mine Malik Ishtar──
──────
リクエストの闇マリクの練習に書きました。
闇マリクはこんなロマンチストじゃないと思った方、私もです。
そして完全なタイトル詐欺ですね。
スペルミスがありましたらすみません。
最初は名前だけのつもりでしたが、途中この案が浮かんだので採用しました。
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ハルカ - ありがとうございます(*^_^*)とても良かったです(*^_^*) (2020年1月17日 14時) (
レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - ハルカさん» ただ今更新致しました。お時間ある時にでもご閲覧くださいね。 (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 蓮さん» 遅くなりすみません。もったいないお言葉ありがとうございます！満足していただけたようで何よりです！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: 93bfd3f927 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - よろしくお願いしますm(_ _)m無理しないようにゆっくり書いてください(*^_^*) (2020年1月14日 21時) (レス) id: bf9f87e973 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - いやもう神ですか！？海馬くんが…海馬くんが…(語彙力崩壊)本当にありがとうございました！！ (2020年1月14日 21時) (レス) id: f38bb46244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白米 | 作成日時：2019年11月24日 9時
