36 ページ36
.
作「A先輩なんか疲れてません?まだ朝ですよ?寝不足?」
「疲れてないから大丈夫」
朝から雄登に作り置きのご飯とかの説明して、若干のウザ絡みをあしらって来た。疲れた。
作「………絆創膏いります?」
「え、どこか血出てる!?」
サ「Aおはよー!首どうしたのー!旦那ー!?」
「え"」
首筋を見るとくっきり付けられた痕。全然気づかなかった…あいつやりやがったな。
どうせ雄登のことだからテンション上がって付けたものの、あっやべぇってなってんだろな。
とりあえず作間くんに絆創膏をもらって応急処置。
もう帰らなくていいか?私怒ってるよ?
作「仲良さそうで…何より…」
「ていうか作間くんいつの間に雄登と仲良くなってんの」
サ「えーいいなあ!私もイケメンと仲良くなりたい!」
作「いやぁまぁ…ハハハ」
「余計なこと言ってないよね?言われてもないよね?」
作「そういうことにしときます」
そういうこととは!?
私が知らない間に飲みに行ったりランチ行ったりしてるらしい、何してんの???
「集中できなかった」
サ「まーそうだよねぇ、あの講師禿げてたよね」
「えっ」
サ「え?」
一日目が終わってホテルまでの道、遠いな。
……雄登、ちゃんとご飯食べてるかな?って思ったけどあの食欲なら私が作ったご飯に加えて外食もしてそうだな。
なーんて考えてたらホテルにつき、タイミングを見計らったかのように早々に雄登からの着信。
『A生きてる?』
「いやあの死にません勝手に殺さないで」
『俺がいなくて寂しくて泣いてない?大丈夫?』
「うん、大丈夫」
『大丈夫って何!?俺は寂しいよ』
「………雄登って私の事大好きだよね」
怖いくらいに。
『そりゃあね?何年好きだと思ってる?何年の付き合いだと思ってる?今更何されても嫌いになれないよ』
「ふぅん、」
『あ、今ちょっと喜んでるでしょ、』
「別に?」
そういえば電話なんて久しぶりにしたなって思っただけ。
昔はもう少し舌っ足らずだったなって思っただけ。
『A、好きだよ』
「………うん、」
『早く帰ってきてね』
「うん」
『A?好きだよ』
私からの好き待ちしてますよアピール。くっそう、可愛い。
朝はあんなにイラッとして怒ってたのに悔しい。
あーあ、私もめちゃくちゃ雄登のこと好きじゃん。
「私も好きだよ」
『え!?顔見たいからビデオ通話にしてもいい!?』
「ヤダ」
.
856人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スナ | 作者ホームページ:http://twitter.com/6BiBiBiBiBiBi6
作成日時:2022年1月16日 20時