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「……なんで!?」
『俺のセリフ』
買い物行ってきてーとお願いされたので行ってきた。帰ってきた。雄登がいる。意味がわからない。
は?絶対あそこで笑ってるお兄ちゃんのせいじゃん。
『俺なんかした?』
「なんかって、」
『何に怒ってんの』
なんかすっごくイラッとする。
何も分かりませんみたいな雄登にイライラする。
なんで雄登が喧嘩腰なのさ。
『言ってくれなきゃわかんないんですけど』
「ゆ、雄登が、」
『俺が?』
「浮気した」
『は?』
あ、こいつシラ切るつもりだ。めちゃくちゃ嘘つく顔してる。
赤ちゃんの頃からの付き合いなのに誤魔化し効くわけないじゃん。
それに私見ちゃったんだから。
『浮気なんかするわけ』
「女の子と2人で歩いてたの見た」
『いや、それは』
「めちゃくちゃLINEしてるし」
『だから、その、』
「なんか甘い匂いするし」
『うっそ!?』
アウトじゃん。何慌ててんの。
こうなったら私だって、
「正直に言わないと涼くんと浮気するから」
橋「え」
『ちょ、離れろって』
「嫌ですー!雄登なんか大っ嫌い!離婚だ離婚!」
『あーもう!』
涼くんに抱きついてそう言うと雄登に引っ張られて部屋に連れてかれた。
雄登が怒る意味がわからない、バーカバーカ!
『ほんと余計なとこ勘鋭いよね』
「やっぱり浮気してるんだ」
『してません』
「嘘だバカ」
『も〜、まじでAにサプライズ成功したことない』
「なんの話し、」
誕生日まで待てないの!?と怒りながら画像を見せられた。
『これ、Aへの誕プレね?ちょっと店入りにくかったから友達についてきてもらったの』
「は?」
『甘い匂いしてたのは香水選んでたから』
「は?」
『ちなみにこの子の彼氏俺の友達ね、後から彼氏とも合流したの』
ナニソレ
『Aの早とちりだったね♡』
「ウザ」
『俺のこと大好きじゃん!』
「浮所が女の子と2人では浮気でしょって」
『ふーん、ちゅーしてくれたら疑ったこと許してあげる』
「え」
まさか実家に帰られるとは思わなかったなー俺の事疑うんだーこんなにAのこと大好きなのにー雄登くん悲しいなーと捲し立てられた。
なんなんだマジで。
「…目瞑ってよ」
『ハイハイ』
「………」
『まだ?』
「絶対開けないでね」
『ハイハイ』
気合を入れて近づくとガタッと物音。
瑞「あっやべ」
『………家、帰ってから続きしよ』
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作者名:スナ | 作者ホームページ:http://twitter.com/6BiBiBiBiBiBi6
作成日時:2022年1月16日 20時