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『でもさ?少し危機管理がなってないよね?』
「…ん?」
『飲みすぎ』
な、なんですかこの雰囲気。私怒られてる?
『こんなに他の男の匂いつけちゃってさ、どれだけ近くにいたの』
「え、いや、」
『はぁ…付き合いとかもあるだろうし、別に行くなとは言わない』
矛盾では…?と思ったけどここでそれを口に出すと余計怒られるので黙っておく。
今回は完全に私が悪いし何も言えない。
『束縛するつもりじゃないし行ってもいいよ?でもお酒禁止ね』
「え」
『は?ていうかお前まじで禁酒しろよ』
「え」
『飲んでいいのは俺の前だけ、浮所ともダメ』
「じゃあ雄登がいれば浮所と飲んでいいの?」
『…まあ、いいよ』
「ちょっと渋ってんじゃん」
『もうこの話終わり』
若干不貞腐れてる雄登。
合コン全然楽しくなかったし、もう行かないと思うけどね。
『風呂はいろ』
「うんー行ってらー」
『Aも一緒に入ろう』
「………行ってらー」
『今日のAに断る権利あるの?』
「めちゃくちゃ卑怯じゃん」
『なんとでも言え』
今お風呂なんか入ったら貧血でしぬわ。アホか。
また戻ってきてぎゅむぎゅむ私をソファーの端に寄せて抱きついてくる。拗ねてる雄登可愛いねって言ったらちょっと怒られた。
『酔い冷めた?』
「んーまだ、苦しいから腕どけて」
『さっきまでの怒られて反省してるAどこいったの』
「お酒飲みません約束します」
『俺の前では飲んでいいよ、酔ったA可愛いし』
ゲロゲロベロベロなんで可愛い要素ないと思うけど。
雄登がベロベロに酔ったところってあんまり見た事がないけど絶対お酒強いよね。
「お風呂入ってきたら」
『Aは?入るの?』
「そりゃ入るよ?もう少し回復したら」
『ふぅん、危ないから一緒に入ろ』
「いや、入んないよ」
『入らないの!?外出たし汚いよ!?』
「そういう意味じゃない」
『倒れたら困るからね!俺がいないと!』
雄登テンション高くなっちゃったし謎スイッチ入れてしまった。
『なんで俺とお風呂嫌なの?毎回断るじゃん』
「だって、」
『だって?』
「雄登絶対変なことするじゃん、」
『はあ?変なことってなんだよ、するに決まってるくね?』
するんかい。
どうでもいいけれどサチちゃんから「旦那イケメンすぎん!?友達もイケメン!?紹介して!?」と言われたので浮所召喚しておこう。
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作者名:スナ | 作者ホームページ:http://twitter.com/6BiBiBiBiBiBi6
作成日時:2022年1月16日 20時