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浮「Aちょっと嫉妬してたでしょ」
「なにがー」
浮「那須が女の子に囲まれてたから」
「別に………やっぱり雄登はモテるんだなって思っただけ」
浮「ツンデレ!」
行きたくないと駄々を捏ねた雄登を見送ってミスターコンの結果発表待ち。
雄登いないし、まあ1人で回るのも寂しいので結局浮所と一緒。
嫉妬か、うーん、
「そういえば浮所もカッコイイのに、これ出ないの?」
浮「なんで那須が出てるか知ってる?」
「いや、知らんわ」
浮「俺が出たくなくて那須差し出した、てへっ」
てへっじゃないわ!既婚者差し出すとかいい度胸してんな!?
浮所こういうの喜んで出そうなのに。珍しい。
「これで好きな子に告白とかあるあるじゃん」
浮「俺の好きな子こういうの苦手だから」
「え!?適当に言ったんだけど好きな子いるの!?」
私といる場合じゃなくない!?と焦ってたら好きな子についてデレデレ語られた。
それはそれでちょっとウザイ。
もうすぐ結果発表なんで黙ってもらっていいですか。
[それではお待たせしました!第○○回ミスター××は…!]
浮「絶対那須だろ」
「うるさいなぁ」
[経済学部3年、那須雄登くんです!]
[キャー!]
少し恥ずかしそうに前に出てきた雄登。
めっちゃキャーキャー言われるじゃん。
[一言お願いします!]
『え、…まあ、嬉しいですね。ありがとうございます』
次々とふっかけられる質問に戸惑いながら答えてるの面白い。
隣の浮所は動画撮りながらめちゃくちゃ笑っている。…雄登の黒歴史コレクションをしてるらしい。
なんて他人事かましてたら一瞬見てない間に雄登が目の前まで来てた。
「え?」
『A、俺と結婚してください』
少し顔を赤くしながら跪いて一言。
視聴率は150%。
もう結婚してるじゃんの一言は心の中に置いておいて、
『めっちゃ恥ずかしいんだから早く返事しろよ』
「何コレ」
『プロポーズ』
「やり直し?」
『そう、…返事は?』
そんなのOKに決まってるじゃん。
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作者名:スナ | 作者ホームページ:http://twitter.com/6BiBiBiBiBiBi6
作成日時:2022年1月16日 20時