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『今週末学祭なんだけどぉ!絶対来ないでね!』
「なんで?それ来て欲しい時に言うやつじゃん」
『ぜっっっったい来んな!フリじゃねーから!絶対来んな!』
「っていうことがあったんだけど」
浮「俺なんでか知ってるよ」
「なんで?」
浮「ふふふ、那須ねぇ、学祭の、」
『お前余計なこと言うなよ、まじ帰れ』
浮「那須が家に呼んだんじゃん!」
『あ、これ食べてみて』
浮「何?くれんの?……まっず!何これ食材殺しすぎでしょ!」
『やっぱり?まだAに食べさせられないな』
浮「毒味かよ!」
仲良しで何より。
あとこの前卵焼きの作り方教えたよね?なんでまた変なの作ってんの?
『とにかくAは絶対来んな』
浮「これ砂糖と塩間違えてない?」
『あ』
そんなに来るな来るな言われたら行きたくなるよねってことで週末。
浮「Aー!こっちこっち!」
「やっほー」
浮「早速那須のとこ行こーぜ!」
案内してあげる!との言葉に甘えて初めて雄登達の大学へ。広いな。こんなの迷子になっちゃうよ。
でもお祭りってやっぱり楽しいな、雄登が来て欲しくなかった理由が全然分からない。
[浮所の彼女!?]
浮「ちげーよ(笑)」
[浮所が女連れー]
浮「これ那須の嫁だから、ガチ」
[嫁!?]
[那須くん結婚してたの!?]
中学時代のデジャヴ。
男女共にワラワラと集まってきてしまった。浮所友達多すぎだろ。
『なんでいるの!?』
「来ちゃった」
浮「連れてきちゃった」
ギャラリーを引き連れながら雄登がいるという場所に到着。
大きい目を更に大きくして浮所に文句を言う雄登は王子様衣装。
…ほぉ、カッコイイじゃないか。
「何故にその格好を?」
『いやっ、そのー、うん、あのー』
浮「ミスターコン出るんだよね!」
『この衣装は着させられたの!俺の意思じゃない!』
浮「女の子たちにね!」
「へぇ、」
『ちが、A〜!助けて〜!俺は着たくなかったし出たくないの!』
困って焦ってる雄登、可愛い。
とりあえず写真を撮っておこう。王子様衣装なんてレアだし。もう見れないと思うし。
「これ私も投票できる?」
浮「できるんじゃない?」
『てか浮所と学祭回るとか意味わかんない、俺と回ろ?』
「来んなって言ったじゃん」
浮「じゃん〜」
『は?来たならもう関係ないでしょ、A行こ』
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作者名:スナ | 作者ホームページ:http://twitter.com/6BiBiBiBiBiBi6
作成日時:2022年1月16日 20時