幼馴染以上家族以下 (ページ19)

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ずっと2人きりで本当に手を出さないかって？
そんな訳ないじゃん！

『Aー』
『Aさーん』
『Aちゃーーーーーん』

｢何？｣

『ここ来て』

1人分スペースを空けて、こっちに来てとソファーをボンボン叩くと素直に来てくれた。

『ん〜〜〜好き』

｢重い暑いくっつきすぎ｣

『そんなに体重かけてないし』

｢テレビ今何やってるかな｣

俺はAとイチャイチャしたいのに！Aはテレビかよ！
Aらしいけどさ、少しは甘い雰囲気にしてくれてもよくないですかー？

『ちゅーしてい？』

｢ダメ｣

『えー(笑)』

ダメと言われてもしたいものはしたい。
すべすべなほっぺに唇を寄せればびっくりした顔でこっちを向いた。

｢ダメって言った！｣

『でもA喜んでるじゃん』

｢〜〜！喜んでない！｣

『喜んでた』

｢、ストップ！｣

今度は唇目掛けて近づくと、俺の唇を手で抑えてきた。
…舐めたらさすがに怒るか。
まあAの力なんてそこら辺の猫と一緒くらいなので、そのまま手を掴んで握り返して唇直行。
わざとチュッとリップ音を鳴らして離れればそれはそれは真っ赤なお顔。かーわい、

『…もっかいする？』

｢ダメって言ってもするじゃん、｣

『へへ、バレてたかぁ、』

キス待ち顔、可愛いけれどそんなに歯食いしばられたら舌入れられないんだけど。

さっきよりも長めにしたら耐えられなくなったのかすこーしだけ開いた唇。
これはチャンス！と舌を入れたら、これまたすごいびっくりした顔で目見開いてた。そんな顔してもやめません。

｢っはぁ、……那須のバカ｣

『俺の勝ち！』

｢肺活量鍛えよ｣

『え、これ修行にされてる？』

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