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『いた、ッ』
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数本掠めた黒の部分を、反転術式で治癒。
同時に緤理眼を開眼した。
何のつもりだ、お兄ちゃん。その声は届かず
蔓日の方を見ると、その背後には4人の人影。
不味い、本当にまずい、
七代が死んだら、本当に終わる。
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天津家が終わるぞ。
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シュパッ、という音と共に、転がってきた頭。
ああ、間に合わなかった。どうしよう 悲劇が始まっている。
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私は緤理眼を使っているから蔓日の攻撃を回避できていた。けど、七代だとしても、蔓日の攻撃の速度について行くのが限界。それこそ、反撃なんて出来るわけない。
ひとり、またひとりと殺られる。
向こうでは火が燃えたようで、悲鳴が聞こえる。
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『(お兄ちゃんに、対等なのは私だけッ)』
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覚悟を決めた。一生使わないと思っていたもの
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『領域展開 絶境随伴』
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領域展開を、行った。
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七代(ナナヨ)
天津一族のうち、実力が高い上から7名で構成される。
一騎打ち、又死亡等の理由で異動することがある。
壱 天津蔓日・A
参 天津薪火(シンカ) (当主)
肆 天津凪(ナギサ)
伍 天津輪廻(リンネ)
陸 天津水守(ミナモ)
漆 天津絲(イト)
相討ちまたは勝負が付かないため、天津蔓日 天津Aは同率の壱とする。
又、天津蔓日が10になった際 当主として認める。
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禪院家の炳のようなものです。
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作者名:唯 | 作成日時:2022年3月18日 0時