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『!できた』
蔓日「ー!オレも!」
ある日、反転術式を使えるようになった。
同時に、2人とも他者に使えた。
歩みは、一緒だった。
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相伝の術式、空間御阿礼使いが百数年ぶりに生まれたということで、家の中は騒動。
絶対実力主義の天津家では、空間御阿礼使いということも相まって 数日違う部屋で放置なんてこともあった。
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どんな過酷な状況でも生きられるよう、身をもってその状況を体験しておく。
天津家では、経験が命だった。
蔓日は、それに疑問を抱いた。
蔓日「クソジジイ、俺の方が強いのに、」
『なら一騎打ち頼めば?そうすれば認めざるを得ない』
一騎打ち制度があった。下克上のようなもの。
実力主義の為、家の者と一騎打ちをし、勝った場合はその者より上の地位に立てる。
蔓日「あいつ断んだよ、弱いこと分かってるから」
『うーわ、だっさ』
蔓日「本当にそうだよ」
私と蔓日は、セットで扱われていた。
どちらかが勝てば、もう片方も上がる。
私と蔓日は いくら戦っても決着がつかなかったからだ。
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9歳の時。私たちは天津家当主のひとつ下まで地位を上げていた。
昔の蔓日と私は本当に瓜二つで、見た目から実力まで全部一緒だった。
けど、ズレた。ある日。
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作者名:唯 | 作成日時:2022年3月18日 0時