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五条side
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「あんまり俺が来る前に暴れてほしくないなぁ」
『あーークソが』
天井をぶち抜けてやってきた男。
深い青色の髪。なにより、今の術式
Aの攻撃を消した。Aの攻撃は、影を媒体にしているから どんな攻撃をも貫通する。
考えられるのは、ひとつ
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五条「ハハ、A、どういうこと？」
『、悪いね隠してて』
五条「そう、死んでなかったんだね
もうひとりの、空間御阿礼使いの術師」
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Aと同じ、空間御阿礼使い。
生まれてまもなく死んだと聞いていたけど、あれはガセか。天津家は中々だな。
くるりと振り返った男の顔をみる。
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蔓日「五条悟だな？本当は戦いたかったけど、ま いっか」
金色の目に、この顔立ち。
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五条「双子？」
Aは黙ったままだった。
僕、知らなかったんだけど。
蔓日「なんで黙っちゃうの？本当のことでしょ
Aは血の繋がった妹だよ
ていうか、そんなこと言ってる余裕あるの？」
やっぱりか。嫌だなこんな 瀬戸際で、
知らない Aのことが次々出てくる。
Aの好きな食べ物も、服も、場所も、唇の感触も、生い立ちも、誰にも見せない表情だって全部、僕だけが知ってて 僕だけのものだと思ってた。
何も知らなかったんだ、僕。
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五条「、むさ苦しい上に眺めも悪い やるならさっさとしてくれ……A、」
A、みんなのことを頼んだよ
僕が帰ってくるまで 死なないで
『いいよ、大丈夫
、任せといて』
その言葉を聞き、思わず口角が上がった。
ずっと周りに流されて認めてなかったけどさ、A
夏油「フッ、 閉門」
やっぱりAが最強だよ
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五条「まずったよなぁ
色々とやばいよなぁ
……ま、何とかなるか
期待してるよ、皆」
目隠しを付け直して、再び息を吸う。
五条「A、約束忘れてないからね」
僕は、Aといっしょに飲みに行く約束をした。
そんな何気ないことを、当たり前にできると思っていた。
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作者名：唯 | 作成日時：2022年3月18日 0時
