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蔓日side
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どうしたものか。
アレはAじゃない。天津神の血が流れた何か、
黒の速さが可笑しい、ほんっと、笑えてくる
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そんな思いを胸の中で吐きながら 目の前に集中する。
なんとか輪廻との協力で均衡を保つが、それもいつ崩れるか……
Aが出した黒は捻れ、俺の黒の間を通り抜け向かってきた。
あっ、ミスった
輪廻「蔓日!」
間一髪、俺と黒の間に瓦礫が飛んで来て 黒が弾かれる。
蔓日「悪ぃ」
足を踏み出し、その隙間から黒が飛び出していく。
どうすれば止まるだろうか、あのバケモノは。
隙を見つけて輪廻の横に並ぶ。
互いに自身の擦り傷を反転術式で治癒しながら話す。
蔓日「キリねぇぞ
先に呪力切れするのは俺らだ」
輪廻「こっちは2人なのに?すごい弱気だね」
蔓日「……あっちはバケモノだぞ、Aじゃねぇ
輪廻も、限界だろ」
蔓日は悟っていた。
輪廻は、相伝の術式こそ継げなかったが、中々に強い術式の持ち主。そして、緤理眼も開眼中。
天与呪縛も無く、七代に食い込む程の実力所持者だとしても、1時間にわたる 壱 との戦闘。
呪力切れなど、目前だ。そんなこと、輪廻が1番知っている。
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作者名:唯 | 作成日時:2022年3月18日 0時