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蔓日「潰れた家の規則なんて、誰が覚えてんだよ
過去のこと引きずり過ぎだろ、キッショ」
輪廻「昔のことなら全部覚えてるよ?
対して歳も変わらないのに、七代で君たちが這い上がってきて、僕を落としたのも
ほんとうに理不尽な世界だよね〜
僕が相伝じゃないからってだけでさ、
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緤理眼も、強い術式も持ってんのに」
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その先は言わずとも悟った。
天津輪廻、私たちの3歳年上だ。
私たちと違い、生得術式は空間御阿礼では無かった。
彼は七代5名に勝利したが、天津凪との術式相性の悪さ故に
七代の参に留まった。
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私と蔓日は、輪廻に挑んだ。
結果はもちろん勝利、そもそも 私たちに勝てた奴がいない。
私と蔓日の勝利により、
輪廻は一気に七代の伍まで落ちた。
そのときも、輪廻はニコニコしてたっけ。
そう、昔から ずっと笑顔だった。
貼り付けの、笑顔。
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笑顔の裏は、?
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両サイドのビルが細切りになり崩れる。
幾つもの瓦礫が、蔓日を狙う。
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輪廻の術式は、
2つの点を決め、点と点を利用し操ることが出来る。
とても単純な術式故、応用がききやすい。
例えば、最初とさっきの、ビル。
ビルの最高階と地面、又右から左を点とする。
それぞれ幾つもの点で線を作ることで、その点間を動かすと綺麗に無数の四角形となり崩れる。
瓦礫を飛ばすことが出来るのは、小さな空気の粒子と瓦礫を点と点で繋いでいるから。
片方の点をもう片方へ動かせば、そうなる。
凪を倒せなかったのは、輪廻の二併結と凪の術式で速さ負けした事と、微かな油断が重なったから。
凪と戦ったのは、まだ輪廻が7歳のとき。
当然、今の輪廻ならば
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圧勝だ。
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輪廻は勢い良く蔓日へと動いた。
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緤理眼を開眼している上、十数年の鍛錬で鍛えられた術式の練度は、
否、彼は昔から、
蔓日とも渡り合える実力を持っていた。
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輪廻「蔓日、君に一騎討ちを申込むよ」
蔓日「かかってこいよ、雑魚が」
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七代、順位変動が有り得る 正式な戦い。
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作者名:唯 | 作成日時:2022年3月18日 0時