繰り返しに日々にサヨナラ

27 ひまわりside ページ29

栄治さんたちが出て行って俺たちの準備も済んだ頃、イヤモニから訓練室の予約が取れたことが知らされた。

ちょっと心配やったけど無事に取れたみたいでよかった。

みんなも聞こえたようで各々部屋を出る支度をしている。

言うても荷物持つだけなんやけど。


弾｢行くぞ。｣


弾に続いて部屋を出て行く。

部屋のドアは閉めれば勝手に鍵をかけてくれるし、指紋認証と顔認証で開けることができるから、鍵の心配をすることはない。


宝｢巧! 早く行くで!｣


巧｢あっうん。今行く｣


ほんまにマイペースなんやから。

でもそれが巧のいいところでもあるからなんとも言えんけど。

あ〜楽しみやな〜最近は仕事ばっかやったから訓練自体久しぶりやし、なんてったって初めてなると一緒やし!


竜｢楽しみだな〜なると一緒にやるの｣


宝｢あっ今俺も思っとった!｣


竜｢マジ⁉︎｣


有｢あいつどんな動きするんだろうな。｣


弾｢射撃が得意って言ってたな。｣


宝｢せやったな。映像解析も得意だったって言っとたから栄治さんとか弾と同じポジションだとええんちゃう？｣


有｢でもそれだと何かあったときまずくない？ある程度バラした方が動きやすくない？｣


弾｢あいつの射撃の腕を見てからだな。よければ現場メインにする。｣


宝｢でもそれやと栄治さんの負担が増えへん？今も分析とか情報収集とか全部任せちゃっとるし。｣


竜｢最近パソコンと睨めっこしてる時間増えたよね。ちょっと心配になるレベル。｣


栄治さんは一回集中したら周りが見えなくなるタイプやから声かけても気づかないことがまあまああるんよね。

それで体調崩したり、弾とかゆき兄と揉めたりすることもしばしば。

本人も楽しそうな顔しとるから止めるのも躊躇ってしまうんやけど。

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