繰り返しに日々にサヨナラ

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な｢みんなに伝えに行かなくていいの？」


栄｢イヤモニっていう機械が予約できましたよって自動で伝えてくれてるから大丈夫だよ。とりあえず訓練室に行こうか。｣


な｢うん。Bの4だよね？｣


栄｢そう。隣の建物だから先に向かってようか。｣


な｢そうだね。｣


中央階段を降りて隣の建物に移動する。

建物を見上げると部屋の窓から明かりが漏れているところがちらほらあるが、あたりが静かなことからこの建物の防音が完璧であることを示している。


な｢そういえばイヤモニって何？｣


栄｢そっかイヤモニの説明してなかったね。イヤモニの機能は2つあって、一つは受信した音声を聞くこと。主に本部からとチームからかな。もう一つは自分の声を送ること。だからイヤモニがあれば離れていても会話できるんだよ。｣


な｢へ〜いいね。便利な機械なんだ。｣


栄｢うん。送り先は本部とチームしか選べないから誰でも送れるわけじゃないし、特定の相手に送るのも無理なんだけど。でも、チームの会話を聞いてるの好きなんだよね。｣


な｢なんで？｣


栄｢なんか落ち着くんだよね。仕事とかで自分だけ離れちゃったとき、みんなの声が聞こえるだけで『まだ大丈夫、まだできる、みんながいる』って思えるんだよ。｣


な｢そうなんだ〜。俺も欲しいな。｣


栄｢訓練終わったらみんなで相談しようか。僕たちもイヤモニ変えたいねって言ってたんだよ。｣


な｢じゃあお揃いがいい！マークとか作ってさ。｣


栄｢いいね(笑)あ、ついたよ。」


な｢楽しみだな〜｣


栄｢楽しみなのはいいけど、準備して気を引き締めないと。｣


な｢うん!みんなで訓練できるの楽しみだな。｣


俺はこれからのことに心踊らせながら栄治さんに続いて部屋に入った。

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