繰り返しに日々にサヨナラ

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XX27年4月15日

桜が咲き誇るこの季節。

ひと昔は開花予想とか開花宣言とか色々やってたみてぇけど、品種改良された桜は毎年決まって花をつける。


桜に挟まれた、高々とそびえ立つ門から今年も新人が初々しい表情で歩いてくる。

自信に満ちた顔をしているヤツから周りをキョロキョロ見回してるヤツ。

ガタイのいいヤツからひょろっひょろのヤツまで。


昔は俺もあんな感じだったのかと思うのは、俺もそれなりに経験を積んだからだろうか。


今年は式の係にも配役されず、同室の奴らも特に予定はないらしいから手伝うこともない。

こんなにゆっくりした新年度も初めてかもしれない。

学生の頃は生徒会の仕事があったし、俺が新人だった時は式の準備に追われ。

新人から抜け出した去年は後輩のフォローに回ってた。


休みのない俺らはこう言う日ぐらいしかゆっくりする日がない。

とはいえ、呼び出されてしまったら仕事しなければいけねぇけど。


そんな俺たちの部屋にも一人、新人が入ってくる。

優秀なヤツらしい。

仕事ができればなんでもいい。


この頃の俺は何も知らなかった。

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