ー 第三特異点 13 ー ページ14
・
ふと、ドレイクが、
そういえばさ、と言葉をこぼした。
「この海域さ、何があるんだろうね」
「そうですね・・
先のロマ二さんの言葉通り、
この海域が、大航海時代の概念のもとに存在しているのなら、
財宝はもちろん、それを狙う他の海賊も存在するということになるでしょうね」
そんな言葉にドレイクは笑った。
「いいねぇ！滾るじゃないか！
早い者勝ちってのは実にわかりやすい！」
これはとても喜んでいる。
財宝の話を振ったことは、やはり大成功だ。
そこへ、アルジュナが声を出す。
どうやら、東北東に島が見えると。
「ロマ二さん」
呼び掛ける。
その島にはサーヴァント反応があるようだ。
ドレイクにも呼び掛けた。
「ドレイク船長。
あの島には大砲を受けても倒れない超人がいます。
海賊の皆さんを下げさせてもらえますか」
問えばドレイクは力強く頷いた。
「早速か。
要するに、戦えるのはあんたたち四人と、
アタシだけってことだね。オッケー」
まぁ今回はあんたたちがいるんだ、と、
彼女は部下に船を守るよう指示した。
・
島へ上陸する。
勿論、上陸したのは秋たち四人とドレイクのみである。
どうやら近くに人やサーヴァントの気配はない。
が、林へ踏み込んだとき、
そこに見つけたものに瞬いた。
「石版？」
マシュが瞬きながらその石版を眺め見る。
「あぁ、解読できるかい？」
表記された文字を指しながらドレイクが問う。
「ロマ二さん、解読は可能ですか？」
『ふむ、ルーン文字のようだね。
でも随分と新しいな。
刻まれたのは一週間以内だね』
『 �牋貪戮鰐欧蠅祁貮牴Α�
再びここに蘇る�瓠次爾�』
割り込んだ声はダヴィンチのものだ。
『ちょ、ダヴィンチちゃん？
それボクの仕事なんだけどな？とらないで？？』
ロマ二の悲痛な叫びは完全に無視でいこう。
『おおまかな内容はこんなところだが、
血斧王か・・どこかできいたな』
ダヴィンチがはて、と首を傾げているが、
そこにロマ二が復活する。
『血斧王は、
九世紀にノルウェーを支配したヴァイキングの王だよ』
それに、と、
ロマ二が、気をつけろと口に出す。
『その石版だけど、
先程の海賊コピーたちと同じ反応がある』
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作者名：遊藍 | 作成日時：2019年5月4日 21時
