１５２話目 ページ2
Aside
誰かの声が聞こえる…誰だろう…
私の大好きな声…起きなきゃ…
公平に会いたい…
暗かった視界がどんどん明るくなっていく
意識が上昇していく感覚
閉じていた瞼を開けば視界の端に見慣れた金髪
出水「A…？」
A「…こ…へ…」
大好きな人の声に呼び返せば
手がギュッと強く握られる感覚
出水「っ…A、俺だよ、分かるか？」
声の聞こえる方に視線を動かせば
涙を流して私を見つめる公平の姿
A「…ふ…ふ…分かる…よ…何…泣いてんの…(笑)」
出水「っ…誰のせいだと思ってんだよ((ﾑｽｯ」
そう言って拗ねる公平にごめんごめんと返せば
信じられないのか頬を抓り出す
自分でやったくせに痛そうにしている公平に
また笑いが込上げる
A「…ただいま…公平…((ﾆｺ」
目を見て改めてそう言えば
また頬に涙を伝わせる公平
出水「っ…おせぇ…よっ…バカ」
A「ごめん…」
出水「嘘…ｸﾞｽｯ…おかえりA…((ﾆｺ」
A「うん…((ﾆｺ」
軽くふざけながらも笑ってくれる公平
その顔…本当に好きだなぁ…
何て呑気に考えていれば頬に触れる手
そして覆い被さるように近づく顔
ゆっくり近づくのに合わせて目を閉じれば
チュッ＿
と軽くリップ音を立てて触れる唇
いつぶりか分からないキス
A「いつぶり…？」
出水「大規模侵攻が始まる前の夜ぶり」
A「あぁ…一緒に仮眠室で寝こけた時か…」
出水「お前…大規模侵攻の後三週間も眠ってたんだぞ」
A「そっか……公平…」
出水「ん？」
名前を呼べば優しく返事をしてくれる
謝らなきゃ…と口を開こうとするが
鼻がツンとして、喉が熱くて言葉が出ない
目から涙が流れて余計に話せない
すると私の意図を汲み取ったのか
優しく涙を拭ってくれる公平
出水「…あの時…酷い事言ってごめん。俺、Aを守りたかったんだ…本当にごめんな…」
A「っ…ぅ…私っ…も…ごめんっ…」
出水「いーよもう(笑)これでお相子な？((ﾆｺ」
A「ｸﾞｽｯ…うんっ…」
ゆっくり体を起こせば手伝ってくれる公平
涙を拭いて公平を見つめれば両手を広げてくれる
出水「おいで((ﾆｺ」
A「っ…公平っ」
飛びつくように抱きつけば
公平は嬉しそうに笑って私を抱きしめた
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時雨 - 完結おめでとうございます！最後のページの分マジで感動しました。泣けてきました。ありがとうございました (2022年7月5日 19時) (
レス) @page26 id: 702fe20b70 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - たたさん» たた様！コメントありがとうございます！いやぁぁぁ本当に…もう…嬉しい言葉ありがとうございます(泣)素敵な夢を見てくださいね！ (2021年4月4日 22時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
たた(プロフ) - いや、ほんとに。、ほんとに。サイコーでした。あの、もうご馳走様でした。幸せな夢を見れます。おやすみなさいです。泣 (2021年4月4日 22時) (レス) id: 4fb8b006ce (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - りおっち☆さん» りおっち様！コメントありがとうございます！作品に目を止め読んでくださり本当にありがとうございました！また次回作でもお会いできましたら、宜しくお願い致します！ (2021年4月2日 14時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
りおっち☆(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年4月2日 14時) (レス) id: 142abd0500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yu-grena | 作成日時：2021年3月31日 5時
