１２０話目 ページ20
出水side
出水「……」
国近「(ゲーム中)」
太刀川「……、うろうろするな出水」
出水「無理ですよ」
太刀川「はぁぁぁぁぁ誰か此奴座らせてくれ」
国近「無理ですね〜、よしっ勝った！」
俺はAが走って任務に行ったあと
槍バカと模擬戦をしている時もAが気になって
集中出来ず、久しぶりに負けてしまった
そして隊室に帰って来てからも
まだか、まだかと隊室を歩き回っていた
国近「まぁ心配なのは分かるけど、いずみんソワソワしすぎだよ〜？Aちゃんは太刀川さんにも一本取るくらい強いんだから大丈夫だよ〜」
太刀川「そうだぞー」
出水「でもぉぉっ…心配なんですよ…」
国近「ベタ惚れだね〜」
太刀川「胃もたれする…」
歩くのをやめて蹲る
強いのは知ってるし、負けないのも分かってる
けど隙をついて攻撃されたら身も蓋もない
するとスマホの通知が鳴り槍バカの文字
――――――
米屋Aちゃん任務終わったみたいだぞー
出水まじ!?サンキュ槍バカ!
――――――
出水「終わったみたいなんで行ってきます！」
国近「行ってらっしゃ〜い」
太刀川「おー行け行け」
スマホをポケットに直し玄関まで走る
トリオン体じゃないから結構しんどい
玄関に着いて、10分経った頃遠くに見える水色の髪と
風に靡くコート
出水「A！」
A「あ！公平ー！」
堪らず名前を呼べば、バッと顔を上げて
駆け寄ってくる
Aの飛び付いてきた体を受け止める
出水「おっと！おかえり(笑)」
A「ただいま！待っててくれたの？」
出水「！…まぁ…その……早く、会いたくて…？///」
A「なっ...///ぁ…そ、そっか...///」
たまにはいいだろうと思って素直に伝える
めっちゃ恥ずかしい…チラッと彼女を見れば
Aも同じく顔を真っ赤にしていた
それが可愛くて、嬉しくて、愛おしい
出水「戻ろ(笑)」
A「うん！((ﾆｺ」
俺が手を差し出せば、笑顔で握ってくれる
するとスルッと俺の指にAの指が絡む
恋人繋ぎというものだ
出水「っ…俺、そんな繋ぎ方されたら…離せなくなるよ？」
A「…離さなくていいよ...///((ﾌｨ」
出水「本当さぁぁ…ズルいってそれ///」
A「好きなんだもん…」
なんて恥ずかしそうに言うから
出水「俺も、大好き」
そう返した
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作者名：Yu-grena | 作成日時：2021年3月25日 14時
