Ａ級ソロの彼女

１４話 ページ14

迅side



唐沢さんがAを連れ出したあと


何とか取引を成功させて部屋を出る


自販機の所へ行くと太刀川さんと風間さんの姿




迅「どーもーお二人さん。ぼんち揚食う？」


太刀川「貰う。というか迅！お前なに風刃手放してるんだよ！今すぐ取り返せ！そして俺と戦え！」


迅「無茶な事言うね太刀川さん」


風間「風刃を差し出すなら最初からそうすればよかったものを」


迅「いや、ただそれだけじゃ取引は成功しなかったよ。風間さん達のおかげで上手くいった」


風間「！…つまり俺たちとの戦闘で風刃の価値を釣り上げたのか。嫌な奴め」




風間さんは鋭い目を俺に向ける


目は怖いけど身長が低いからそんなに怖くない←


こんな事言うと切り刻まれるからダメだけど





太刀川「そういえば花梅はどうした」


迅「あーAなら、城戸さんのせいで今傷ついてるよ」


風間「親のことか」


迅「そー」


太刀川「親については禁句だっけ？」


迅「うん。一回それで暴走してSEで皆のトリガーバラッバラ事件起きたからね」


風間「あれは驚いた」


太刀川「俺直してもらうのにめっちゃ時間かかった」





そう一度まだ俺達が若くて子供の内の時


城戸さんが親の話をしてAのSEが暴走した


それを止めようとした太刀川さん、風間さん


東さんや二宮さんのトリガーがバラッバラに破壊


全員のトリガー修復に1ヶ月かかった事件


それから親の話には触れるなと暗黙の了解になった






風間「だがお前が風刃を手放したという事は花梅にも知らせとくべきだろう」


太刀川「そうだなー」


迅「ちょっとLINEで呼ぶよ」




スマホを取り出し久しぶりに開いたLINEの


1番上に居る名前をタップ





――――――

迅A、悪いんだけど自販機の所に来てもらえる?


A分かった

――――――



淡白だけど、返してくれるだけマシ


これが本当に冷たい時、機嫌の悪い時は開きさえしない


LINEをしてから数分後、歩いてくる女性





A「呼び出しって何。あ、太刀川さんと風間さん…」


太刀川「よ〜」


風間「さっきぶりだな。大丈夫か」


A「大丈夫です。…さっきはすみません…」


風間「気にするな、分かってるつもりだ」


A「ありがとうございます…。で、迅の要件は？」


迅「俺、風刃本部に渡したから」


A「・・・は？」







俺の言葉にAの素っ頓狂な声が響いた

１５話→←１３話追加･作者から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す