また君と一緒に

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炭治郎side



炭治郎「そんな事思うはずないだろう！」


【A「...っ」】


炭治郎「怒ってるんじゃない...俺は...貴方に名前を呼んでもらえない事が、触れられない事が辛かった...」


【A「...ごめん...」】


炭治郎「違う...そうじゃなくて.....あぁ...ごめん...上手く言えない...。Aさん...」


【A「...ん...」】


炭治郎「好きです...大好きだ...いいやもうずっと昔から今も...ｯ...愛してる」







長い言葉も難しい言葉も要らない

俺は今思っている気持ちを伝えたい

他に言葉なんて要らないんだ







【A「...っ...わた...しもっ...ずっと...ずっと愛してる...ｯ...」】


炭治郎「俺と...また一緒に居てくれませんか」


【A「勿論だ...私で...私なんかでいいと言ってくれるなら...っ...炭治郎の隣に居たい...今度こそ死ぬまで...」】


炭治郎「あぁ...当たり前だ...」







苦しくて、辛くて、悲しくて

何で、どうしてって後悔や悔しさがあって

入学式からそんなに時間が経っていないのに

突然電話を掛けたのに悲しそうだったけど

嬉しそうに答えてくれるAさんを見て

もう...いいやとも諦めていた







炭治郎「好きだ...大好きだ...誰よりも、ずっとずっと愛してる...」


【A「う...ん...うん...ｯ...」】


炭治郎「Aさん...」


【A「ん...」】


炭治郎「おかえり」


【A「ただいま...」】







巡り巡って、切れていた糸が繋がって

高校に入るまでの俺の長い時間も

Aさんの俺達に会うまでの時間も

同じように長くて寂しい物だったんだと知った







炭治郎「はぁ...夢みたいだ...」


【A「ﾊﾊ...夢じゃないよ...夢では困る...」】


炭治郎「会いたい...もっと近くで声を聞きたい...触れたい...」


【A「学校で会える...ちゃんと...待ってるから」】


炭治郎「うん...うん...俺...絶対教室行くから」


【A「ﾊﾊ、待ってる...炭治郎」】


炭治郎「ん？」


【A「...ぁ...ぁぃ...愛してる.....おやすみ！！」】


炭治郎「えっ、あ、ちょっ！」







照れたように、でも半ばヤケクソのように言って

Aさんは電話を切った

ベッドにうつ伏せに倒れ込む

試しに頬を抓ってみると凄く痛かった








炭治郎「夢じゃない...」








安心してか睡魔が一気に襲ってくる

夢じゃないと呟いて俺は瞼を閉じた

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