−２３− ページ23
炭治郎side
風呂上がりでボーっとしている時
ピコンっと通知音が鳴る
画面を見て一瞬止まってしまった
【 Aに追加されました メッセージ1件】
画面を開くとしのぶさんから聞いたとのメッセージ
嬉しかった、例え覚えていなくても
声が聞きたい...
そう思った時にはAさんに電話を掛けていて
４コール目で音が止まる
【A「も、もしもし」】
炭治郎「あ、すみません突然電話！！竈門です！」
【A「大丈夫だよ、それに知ってる(笑)」】
炭治郎「すみません...突然声が聞きたくなって」
【A「そうか...」】
少し沈黙が続く、流石に引いただろうか
そりゃそうだよな...覚えていない相手から
声が聞きたくなったなんて言われても...
そう考えている時耳に届いた言葉に止まってしまった
【A「私もだよ...��炭治郎��」】
炭治郎「え.....」
しっかりと聞こえた俺の名前
それは紛れもないAさんが呼んだもので
一気に視界がボヤける
炭治郎「Aさ...っ...思い出して...ｯ...」
【A「そのことで...炭治郎に話さなきゃいけないことがあるんだ...」】
炭治郎「...何ですか...？」
【A「...入学式、桜の下で会ったの覚えてるか？」】
炭治郎「はい...」
【A「...あの時から、いや...最初から全部、炭治郎の事も皆の事も覚えていたんだ」】
炭治郎「え...」
【A「すまない...言い訳にしか聞こえないかもしれないが...聞いてくれるか...？」】
炭治郎「...ｽﾞｽﾞｯ...勿論です」
俺がそう言うと息を吸う音が聞こえる
【A「君に...合わせる顔がなかったんだ...。昔...一緒に生きようと約束を私から持ちかけて、炭治郎は勿論と言ってくれた。とても愛してくれたし、大事にしてくれていたのも伝わっていた。なのに...そんな約束を持ち出しておいて...私は...君より先に死んでしまった..。だから...こんな約束を破って、君を置いて死んでしまった私が...また君に久しぶりなんて言っていい権利なんてないって...約束を破ったくせに何を今更って思われるのか怖かった...だから忘れたフリをしてた...本当にすまない...」】
言葉が出なかった
ずっとずっと、Aさんは自分を責めていた
Aさんが悪い事なんて何も無い
寿命のせいで長く生きられなかっただけだ
俺はグッと手に力を入れて口を開いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴音 - めちゃくちゃキュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年5月8日 16時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - え・・・『柱 最強の女』の（続き？）現代編、なんですか？ ごめんなさい。知りませんでした。 (2022年5月8日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - かれんさん» かれん様！コメントありがとうございます！トマトのくだりに触れて下さりありがとうございます、本当嬉しいです( ；∀；)あ、その後日談いいですね！どうせなら寒い国に飛ばしましょうか！()うわぁぁぁぁ嬉しいです！これからも頑張ります！ (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
Yu-grena(プロフ) - 明里さん» 明里様！嬉しいコメントありがとうございます！ハマるだなんて本当に嬉しいです！(泣)これからも頑張っていきますので、引き続き読んでくださると嬉しいです！ (2021年2月25日 1時) (レス) id: 5ec0d29db1 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - それと後日談として、あの体育教師を他の地方に移動させるか、めっちゃ寒い国に飛ばすというのはどうでしょうか(;ﾟ∇ﾟ)この小説大好きなので。 (2021年2月25日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yu-grena | 作成日時：2021年2月18日 19時
