また君と一緒に_Season２

−７４− ページ24

炭治郎side





炭治郎「えっ！！」


三輪「ほらぁぁぁぁぁ！！」







お題を見て固まってしまう

好きな人に愛を叫ぶ…？

この大勢の前で！？






炭治郎「ん？」







お題の紙の下に小さく書かれた字を見つける



「尚、ゴールした後にマイクに向かって叫ぶ事by校長」←



嘘だろ…これ輝利哉くんが考えたのか！？

まだ俺より年下だった子が…←

とりあえずゴールしようと思い走る

他の人はメガネを借りたり、パーカーを借りたり

中にはリボンを借りてる人も居た







生徒「一位は１年竈門くんー！さぁ、お題は何でしたか？」


炭治郎「あー…す、好きな人に愛を叫ぶ…です」


女子「きゃーー！」


男子「頑張れ竈門ー！」








周りからは叫びと応援が聞こえる

チラッとAさん達の居るテントを見ると

固まったAさんとそれを写真に撮るしのぶさん

叫ぶ甘露寺さんとこちらをじっと見つめる義勇さんと伊黒さん







生徒「なんと！校長先生が考えたお題が当たったんですね！では、このマイクで好きな人に愛を叫んでください！」









マイクを受け取り台に立つ

まさかこんな形で公表することになるとは…

意を決して息を吸う








炭治郎「１年竈門炭治郎です。日野森Aさん！！」


A「！！」


全員「ギャーーー！！」


アナウンス「日野森先輩ぃぃぃ！？」


炭治郎「えっと、前に出てきて貰えますか」


A「…はい」








皆の視線が集まる中

Aさんは近くまで出てきてくれる

可愛いなぁなんて思いながらまた口を開く







炭治郎「貴方に愛を叫ばせて貰います」


A「はい」


炭治郎「入学式で桜の下に立っている姿も、何かを真剣に取り組む姿も、笑った顔も、泣いてる顔も、困ってる顔も、サラサラな髪も、綺麗なアクアグレーの瞳も、声も顔も温もりも全部大好きです。これからぶつかり合う事も多いかもしれない、泣かせてしまうことがあるかもしれない、だけど＿俺はこれからも、この先も貴方が好きです。ｽｩ…愛してる！！」


女子「キャーーーーーッ！！」


男子「いいぞ竈門ぉぉぉぉ！！」





真っ赤に顔を染めるAさん

そんな姿でさえも愛おしい





生徒「さぁ日野森先輩！それの返事をどうぞ！」


A「あ、あぁ…」








マイクを渡され受け取るAさん

周りの生徒は一気に静まる

そしてAさんの息の音と共に口が開かれた

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