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LK side
飲み物を買ってレッスン室に戻れば
下を向いて俺にぶつかって出ていくA
LK「ねぇ、何この状況」
FL「実は…」
ヨンボガから話を聞けば
1番Aが言われたくない言葉をヒョンジナが吐いたらしい
上手くいかなくて悔しいってなってたAと
今回はロック強めの動きが多くて
ヒョンジナなりに必死に教えてぶつかったのだろう
LK「なんで女の人とか言ったの。1番使われたくない言葉だって知ってるはずでしょ」
HJ「…」
BC「はぁ…とりあえずリノはスノウを追ってあげて。俺はヒョンジナと話するから」
LK「わかった。ありがとうチャニヒョン」
SM「リノヒョン、ヌナ上着置いて出ていったからこれ」
LK「ありがとうスンミナ」
少し悲しそうな顔をして
Aの来ていたパーカーを渡してくるスンミナ
そんな弟にありがとうと受け取り
Aの行きそうな所を探す
スマホを開いてマップを見ればダンススタジオの近くに
公園があるのを確認して向かえば
ザッザッと言わせながら踊るA
LK「A」
A「……リノ」
LK「汗乾いたら冷えるよ。これ着て」
A「ありがとう」
LK「ヨンボガからあらまし聞いた。おいで」
A『っ……りの…ッ』
腕を広げれば抱きついて声をあげてなくA
この子は本当に完璧にしようとしすぎる
LK「大丈夫、大丈夫だよ」
A「っ……悔しいっ……なんで、なんでできないんだろっ…ジニが、必死に教えてくれてるのにっ……できない自分にも…腹立つしっ…女の人とかっ…距離空いたみたいに感じてっ…… 辛いし…っ…」
LK「うん。ずっとこうしてるから思う存分泣きなよ。頑張ったねチャギヤ」
A「ジニの胸ぐら…っ…掴んじゃった…っ」
女の人と男の人
それは何度も話した通りAには辛い言葉で
それを埋めるために休みなく練習してる
出来ないのが悔しくて、足引っ張ってると自分を責めて
でもヒョンジナに酷い事したって反省して
どこまでも真面目なんだから
LK「落ち着くまでこうしてるから。吐き出したい事全部吐き出して。俺が全部聞くから」
A「……ぅ…グスッ……悔しいよぉっ…」
LK「悔しいね。俺はどれだけ頑張ってるとか知ってるよ」
俺がそう言えばさらに涙を流すA
大丈夫の気持ちが伝わるようにキツく抱きしめる
手に触れるAの背中は細くて
今は凄く小さく感じた
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作者名:Yu-grena | 作成日時:2024年3月22日 4時