9話 ページ10
「あ、A〜!」
『おかえり、ユウ』
あの後、ユウはそれより探検しに行こ!とグリム君を連れて行ってしまったのだけど
……途中でグリム君の悲鳴が聞こえた気がするが、気のせいだろう、うん。
「あのね〜、廊下にね、ゴースト達がいてね〜
退治してたら学園長が来て〜、なんやかんやでここの雑用係として、グリ君も一緒にしばらくここにおいてもらえることになったの〜!!」
『ふふ、それはよかったね、ユウ』
「うん!これでしばらくは安心だし、Aとも一緒にいられるね〜!」
『…ああ、ありがとう』
「おーい。嬢ちゃーん」
『……?』
「あ、さっきのゴーストだ〜!」
……こっちの世界のゴーストはこんなにファンシーなのか…?
ほとんど首なしニックや、血みどろ男爵、マートルのような、すっけすけだぜみたいな感じではないのかい…?
あんなにリアルでもないし…なんというか…
『…かわいらしいね』
「!?」
「ね〜かわいいよね〜」
「ヒッヒッヒ!そうかい?」
『まあ、グリム君は苦手なようだけどね』
「べ、別に怖くなんてないんだゾ!」
「寮がこんなにきれいになったのは何年振りかねー」
『全体的にはまだボロボロですけどね…
普段使いしそうな場所と、雨漏りは塞ぎましたよ』
「ありがとうね〜A」
『いいえ、魔法を使えばすぐだからね』
「……オマエ、何であの時魔法使えるって言わなかったんだゾ?」
『ああ、それはね
_____違うんだよ、私の知っている魔法と、彼らの使う魔法が』
「違うの?」
そう、切り札に残しておく、というのも一つの手だが、問題はもう一つ。
あまりにも違うのだ、彼らと私たちが使う魔法が。
『グリム君がかけられた魔法は、少なくとも私は知らないし、
鏡の間にいたインテリ眼鏡の彼はその魔法を『欲しい』と言った。
彼はオクタ…?まあ、どこかの寮の寮長だろう?
優秀であるはずの彼が欲しいと言った、つまり、彼は使えないから『欲しい』と言ったのだろう?
私たちにはそんな個人特有の魔法なんてほとんど存在しないんだよ。
定型の詠唱が必要なんだ…。
たぶんだが、彼らの使う魔法と、私の使う魔法は、根本的に違うんだよ』
「ふな?」
『…君はわかってないんだね…
違う魔法を使うから、危険視されないためにも隠している、と思ってくれ』
「…ふーん。わかったんだゾ」
「うん、オンボロ寮の秘密だね」
『ゴースト達も頼むよ』
「任せな〜」
「口は堅いぜ〜」
「約束だ〜」
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al8056(プロフ) - アドバイス的な感じなんですがセリフとセリフの間に1改行や2改行すると見やすいと思います! (2021年4月7日 18時) (レス) id: efbfb3634d (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - え、好きなあじ・・・血? (2021年2月12日 20時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - ユウがJK・・・・・(笑) (2021年2月12日 17時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
とりぴ(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!今回は消すことがないように頑張ります!! (2020年7月22日 22時) (レス) id: 7a630d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください! (2020年7月22日 17時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりぴ | 作成日時:2020年7月10日 18時