episode5 ページ6
急いで家に帰ると優吾が丁度チャイムを鳴らすところだったので背後からそーっと近寄る。
“ピンポーン”
『はーい』
優「ぅお！びびった！背後やめろよ！」
『ごめんごめん笑』
優「おかえり」
『ただいま』
優吾と家に入り買い物袋を受け取る
『やっぱ優吾さすがだわ』
優「なにが？」
『ケチャップ足りないかもって思ってたの』
優「そんな気したんだよ」
『お礼にいつもより気合い入れて作るね〜』
優「期待してまーす」
『絶対期待してないやつ！笑』
“ピコン”
優「A〜なんかメッセージきたっぽいぞ」
『ほっといていいよ』
多分、北斗の友達くんだろう。
すぐ返信したくないし、既読もつけたくないからとりあえず放置。
オムライスを食べ終わって今はテレビを観ながらお酒を飲んでいる。
優「メッセージ返さねーの？」
『なんの？』
優「オムライス作ってくれてる時きてたやつ。アイコンが男っぽかったじゃん」
『あーいいよ。多分北斗の友達くんだから。今日初めて会って連絡先聞かれただけ』
優「初めて会った奴に教えるとか久しぶりじゃん」
『本当は教えたくなかったけどさ。誰かさんがオムライス食べたいって言うから早く帰りたくて教えちゃったのー』
優「へぇー。で？いつ返すの？」
『…気が向いたら』
優「返さねーやつじゃん笑」
『どう躱そうか悩んでる』
優「北斗の友達なら普通に返せばよくね？」
『いや、懐かれても面倒だし』
優「あ、何？友達くんAのこと好きな感じ？」
『んー多分？眩しい笑顔で連絡しますね！て言われた』
優「なんだそれ笑」
『北斗とは違う種類の可愛い笑顔だったよ』
優「でたよ。ブラコン。」
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作者名：きゅーり | 作成日時：2023年8月12日 9時
