episode48 ページ49
高地side
慎太郎と一緒に後からやってきたAはジェシーや北斗達と遊んでいる。
Aと北斗とは数ヶ月に一回バーベキューをしていて勝手を一番分かってるんだから手伝えと言いたいところだけど楽しそうだから良しとしよう。
代わりに手伝ってくれている慎太郎がさっきから何か言いたげにしているのが気になる。
『何か聞きたいことある？』
慎「エスパー！？」
『お前めっちゃ顔に出てるから笑』
慎「うそ！？」
『嘘ついてどうすんだよ笑』
慎太郎の様子からして深刻な感じでは無さそうだな。
ま、A関連なのは間違いないだろう。
『どうした？』
慎「いや、なんて言うか…高地って金銭感覚どうなってんのかなーと」
『は？笑』
慎「誕生日とかなら分かるんだけどさ。特別な日じゃないのに友達に高いものとかプレゼントするのかな〜って」
おそらくスニーカーのことだろう。
ただのヤキモチか笑
Aも馬鹿正直に言わなきゃ良いのにな笑
『まぁ、前に高い物貰ってたらそのお返しはするかな』
慎「お返し…」
『スニーカーのことだろ？笑』
慎「うん…Aさんにそんなに高いもの貰ったの？」
『俺3月が誕生日なんだけどさ。その時に結構な数のキャンプグッズもらったんだよ。多分総額で4万位すんじゃね？てぐらいの』
慎「うぇ！？」
『選んでたらこれもこれもってなって悩むの面倒くさいから全部買っちゃった〜とか言ってさ笑 それなのにあいつ誕生日に欲しい物聞いても毎年ティッシュとか洗剤とか言ってくるから全然割に合わねーの笑』
慎「誕生日に洗剤？」
『そ。日用品は無いと困るけど無くならないと買いに行かないから誕生日に貰って買いだめしときたいんだと』
慎「現実的…」
『だから別に深い意味はないから安心しろよ』
慎「高地に牽制されたのかと思った」
『んなもんしねーよ笑』
慎「高地はAさんのこと恋愛対象で見てないって思っていいの？」
慎太郎は不安そうに聞いてきた。
A、ごめん。お前と慎太郎のこと本気で応援してるからあのこと慎太郎には言うぞ。
『ないって笑 俺、高校の時A振ってるからな？』
慎「親友としてこの先も色んなことしたいって？」
『知ってんのかよ！』
慎「うん。Aさんから聞いた」
このことは北斗にも話してないはず。
それを慎太郎には話したのか。
『慎太郎！Aを頼んだぞ！』
慎「なんだよ！急に！笑」
慎太郎なら安心だ。
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作者名：きゅーり | 作成日時：2023年8月12日 9時
