episode45 ページ46
慎太郎side
前から見えないところでAさんの手を握って樹達と謎ゲームをしているとAさんの手が動いて気づいたら恋人繋ぎされてた。
驚いてAさんの方を見るけど至って普通の顔でスマホをいじっている。
Aさんは今なにを考えてる？
俺のことどう思ってる？
そんなことを考えていたら樹がAさんに話しかけていた。
樹「Aさん！1日デートしてください！俺本気でAさん落とすんで！」
A「嫌です」
樹「じゃあ連絡先教えてください！」
A「無理です」
樹「俺Aさんと仲良くなりたいのにな〜」
北「お前弟が隣にいるのによく堂々とナンパできるな」
樹「せめて4時間だけでも！」
北「え…無視？」
A「気になる人としかそういうことしないって決めたので」
樹「えー、残念。てか、なんで敬語なんすか？慎太郎はタメ口なのに」
A「田中くん今日初めて会ったので。いくら北斗の友達でも初めて会った方にタメ口なんかきけないです」
樹「敬語やめましょうよ！名前も！なんか距離感じる」
A「この距離感で大丈夫です」
樹「ガード固いとこも素敵ですけど！」
このあとAさんは樹の押しに負けたようで敬語をやめて樹くんと呼んでいた。
そんなことはどうでもよくて。
“気になる人としかそういうことしないって決めたので”
そう言った時Aさんの手に力が入ったのは気のせいじゃないはず。
それに俺とはデートしてくれたよね？
これはもう期待するなって言われても無理だよ？
もりあとで二人きりで話したい。
繋いだ手と反対の手でメッセージを送るとすぐに返ってきた。
Aいいよ。
今日もう一度俺の気持ちを伝えよう。
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作者名：きゅーり | 作成日時：2023年8月12日 9時
