Until I find true love (ページ45)

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episode44 ページ45

北斗…そんなに田中くんのこと好きなんだ。

この前なんで彼女出来ないんだろうとか言ってごめんね。

私は北斗の恋応援するよ！

そんなことを考えていたら慎太郎くんが隣に座った。

慎「あ！俺も付けてるよ！ほら！」

そう言って見せてくれたのはスマホに付けられたストラップ。

『付けてくれたんだ』

慎「勿論！Aさんとお揃いだし！」

『ありがとう』

慎「こちらこそ、ありがと！大事にするね」

なんだろう。この上手く言葉で表せない気持ち。

大「せんぱーい、これあげる」

『ん？おみくじ？』

大「代わりに引いてきてあげた」

樹「おみくじの代行とかありなの？笑」

大「え？なしなの？」

北「普通なしだろ笑」

『もう読んだ後じゃん笑』

大「だってそれ、全然俺に当てはまんないし。先輩の方が当てはまりそうだからあげる」

『ありがとう？』

大我から受け取ったおみくじを読むと

恋みくじ -大吉-

率直に気持ちを伝えてくる人が運命の人
己が素直になれば幸せ来る

血液型：A型

星座：蟹座

年の差：5歳前後年下

場所：生き物がいる場所が吉

そういえば慎太郎くんの血液型とか誕生日知らないや。後で聞いてみよう。

おみくじのどこが私に当てはまるのかはよく分からないけどせっかくだから貰っておこう。

…！

おみくじをカバンに入れると慎太郎くんが私の手を取った。

声を出しそうになった私を見て慎太郎くんはにこにこしながら“しーっ”とジェスチャーしている。

繋がれた手は私と慎太郎くんの間にある荷物のおかげで北斗達からは見えない。

悪いことをしてる訳じゃないのに何故だかみんなにバレちゃいけない気がして心臓の動きが早くなる。

そんな私をよそに慎太郎くんは平気な顔をして前に座ってる5人の謎ゲームに参加している。

緊張してるの私だけ？
なんか…悔しい…

謎の対抗心が生まれた私は慎太郎くんの手に自分の手を絡ませた。