Until I find true love (ページ38)

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episode37 ページ38

慎太郎くんの彼女大好き発言で驚いたのに手を繋いでいいかと聞かれた時は驚き過ぎてすぐに反応出来なかった。

でも嫌だっていう感情は全くなくて、今までみたいに別に嫌いな訳じゃないから断る必要ないかっていう感情でもなくて。
慎太郎くんが先に歩き出してしまいそうで咄嗟にその手を掴んだ。

私が手を繋ぐのを嫌がってるって思われたくなかったから。

慎太郎くんが呟いた好きって言葉は聞こえなかったフリをした。

慎「バッカルコーンどうやって出るんだろ？」

『この辺からスパーン！て感じじゃない？』

慎「そんな勢いよく出るの！？笑」

『え、違うのかな？笑』

慎「海月って癒される〜」

『キレイだね〜』

慎「マンボウでか！」

『マンボウさーん、こっち向いて〜可愛い顔見たいよ〜』

慎「笑」

慎「エイの顔って可愛いよね笑」

『こんな感じの顔してない？(顔真似)』

慎「全然似てないけど可愛い…(Aの頭ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ)」

『…』

恥ずかしくなる時もあったけど誰かと水族館に来てこんなに楽しめたの初めてかもしれない。

一緒に楽しめるって嬉しいな。

慎「少し休憩する？」

『うん。あ…』

慎「どうしたの？」

『ううん。なんでもないよ』

慎「…俺トイレ行きたいから先にそこ座ってて？」

『わかった』

私は先に近くのベンチで待つことに。

アイス食べたいけどこの歳でアイス好きとか子供っぽいと思われそうで言えなかった…塩ソフト食べてみたかったな〜
また近いうちに1人で来た時食べよう。

少しすると両手にアイスを持った慎太郎くんが戻ってきた。

慎「はい。Aさんカップの方が好きだよね？」

『え？』

慎「あ、コーンの方が良かった？」

『いや、そうじゃなくて』

慎「？」

『なんでアイス…』

慎「俺が食べたかったからAさんのも一緒に買って来ちゃった笑」

絶対嘘だ。私がアイスのポップ見てたの気づいたんだ。

もしかして体験コーナーの時も気づいて誘ってくれた…？

慎「溶けちゃうから早く食べよ？」

『うん。ありがとう。いくらだった？』

慎「いーの！こういう時くらいカッコつけさせて？」

『…じゃあお言葉に甘えるね。いただきます』

そう言ってカップの塩ソフトを受け取ると慎太郎くんは隣に座った。

慎「うまー！」『美味しい！』

同時に発した言葉に顔を見合わせて笑ってしまった。