Until I find true love (ページ31)

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episode30 ページ31

慎太郎side

高地の運転でうろうろして夕方家まで送ってもらった。

ここ数日で色々起こったからちょっと疲れたな。

ジェシー達にバーベキューのこと連絡しないと。

そう思いつつベッドでゴロゴロしているとスマホが鳴った。

着信なのは分かっていたけど出る気になれなくて無視するが中々切れない。仕方なくスマホを手に取る。

『誰…え！Aさん！？』

Aさんから電話がくるなんて思ってなかった。一人でパニックになっている間に切れてしまったので急いでかけ直す。

A〔もしもし〕

『もしもしAさん？ごめんね。電話くれたのに』

A〔私こそごめんね。忙しかった？〕

『全っ然忙しくない！ゴロゴロしてた！』

A〔そっか笑〕

『うん…何か用あった？』

A〔あ、うん。昨日のこと聞きたくて。森本くんに迷惑かけてたら悪いなと思って〕

“森本くん”か…

『名前』

A〔名前？〕

『昨日は慎太郎くんて呼んでくれた』

A〔ごめんなさい。嫌だったよね〕

『嫌じゃないよ。嬉しかった！だから今朝も今も森本くんに戻ってて悲しい』

A〔え？あ、そっち？〕

『そりゃそうだよ！好きな人には名前で呼ばれたいよ！あと俺のことちゃんと見てくれるって約束したからね？』

A〔ごめん、何の話？〕

『Aさんを好きな俺をちゃんと見てって話。わかったってAさん言ったよ？』

A〔取り消すことは…〕

『無理』

A〔でも…〕

『でもは昨日も聞いた。恋愛向いてないってそっぽ向かないで俺のこと見てよ。無理に好きになってとは言わないから』

A〔…わかった〕

『名前もね？森本くんは禁止』

A〔…はい〕

もう一歩踏み込んでいいかな。

『金曜日Aさんが仕事終わる時間に迎え行っていい？ご飯行こ？』

A〔私、金曜日有休なんだ〕

『何か予定ある？』

A〔家の大掃除するか水族館行くか悩んでる〕

『水族館！行こうよ！』

A〔え？一緒に？〕

『うん。ダメ？』

A〔大学は？〕

『休む！一限だけだし！』

A〔サボりはだめだよ〕

『俺、Aさんとデートしたい』

A〔うーん…〕

サボるって聞いたら良いとは言ってくれないか。

A〔じゃあ…慎太郎くんが授業終ったら一緒に行こ？〕

『待っててくれるの？』

A〔うん。待ってる〕

“待ってる”の破壊力やば！

今の俺の顔すごいことになってるんだろうな。