Until I find true love (ページ30)

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episode29 ページ30

北斗side

美味そうに俺が作った料理を目の前で食べてるのは俺の姉。

弟の俺から見てもすっげー美人。とか言うとシスコンって言われるから言わないようにしてる。

先程どうして俺に彼女が出来ないのかと言っていたが50%はAのせいだと思う。

過去に付き合った人の何人かはAに会った後急にメンヘラになった。大体言われるのが「お姉さんの方が良いんでしょ？」や「どうせお姉さんみたいに綺麗じゃないし」。別れを切り出せば「やっぱりお姉さんの方が大事なんだ」。

Aと高地にメンヘラ製造機と言われたこともある。
俺じゃなくてAがメンヘラ製造してんのよ。

メンヘラ製造機になるのは嫌なので彼女は作らないって言うのが表向きの理由。

本当の理由はまともに恋愛したことないAが心配だから。
最近はないが数年前までは誰とでも付き合ってたので変な男に引っかからないか気が気じゃなかった。

『何で慎太郎とすぐ連絡先交換したの？最近は全部断ってたじゃない』

A「うーん、北斗の友達だから？」

『友達装ってる変な奴だったらどうするのよ』

A「そこは確認したから大丈夫！」

『確認？』

A「森本くんが北斗とジェシーくんと撮った写真見せてくれたの。場所が北斗の部屋だったからこの子は本物だ！てなった」

『本物って笑』

どういう経緯で慎太郎が写真を見せたのかは分からないが、俺の部屋だと気づいたことや俺の部屋に来る程仲が良いというのを察したのは流石だ。

A「あのさ、森本くんてどんな子？」

『一日一緒にいたんだから分かるでしょうよ。そのまんまだよ』

A「いや、何か裏があったりとか…実は超遊んでるとか…」

『今までそんなの気にしたことあったっけ？』

A「…ない、かも？」

『なに？慎太郎のこと気になる？』

A「いや、気になるって言うか…昨日変なことしてたらまずいかな〜と…」

『高地の時はそんなの気にしてないよね？』

A「優吾ならね！ま、いいか〜て感じだけど！森本くんに変な人認定されるのはなんか…ね？ほら！北斗の友達だし！」

Aが自分に好意を持ってる人のことを気にしてるのを初めて見た。

しかも変な人認定されたくないなんて発言初耳。

『慎太郎に直接聞いたら？』

A「え、私変な人ですか？て聞くの…？」

『…馬鹿なの？』

これは慎太郎に期待して良いのかもしれない。