Until I find true love (ページ20)

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episode19 ページ20

慎太郎side

『長芋？』

優「そ。北斗と作るときは絶対入れるらしいよ。俺の時はめんどいつって滅多に入れてくれないのにさー」

『へぇー。どっちが美味いっすか？』

優「断然長芋入り」

『買いましょう！』

北斗のことが大好きらしいAさんが俺に同じものを食べさせてくれようとしてくれたのが嬉しかった。

…単純とかいうなよ。

たこ焼きの材料とお酒とアイスを買ってAさんの家へ向かう途中、もう一つの気になる事を聞いてみた。

『3人でいる時、高地さん動き変でしたよね？』

優「やっぱり？笑あからさま過ぎたか笑」

『何かありました？』

優「いや、それは言えないなー」

『なんでっすか』

優「慎太郎くんショック受けるかもしれないから」

『そんなん言われたら余計気になる』

優「…北斗にAのこと何か聞いた？」

『アピールしたら距離取られるって言うのは聞きました』

優「それ、やろうとしてたの。あいつ」

『…』

優「多分、慎太郎くんに諦めてもらうために俺のこと好きなフリでもしようとしてたんじゃねーかな」

『…そうっすか』

全然気づかなかった。楽しんでくれてると思ったのにな。

切り身のキャラクター見つけた時のAさん可愛かったな。

優「そんな落ち込むなって！俺は慎太郎を応援したくて今日来たんだからさ！」

『…ありがとうございます笑』

高地さんの笑顔を見たら何故だか大丈夫な気がしてきた。

頑張ってみよう。

優「なんか相談あれば連絡して」

と言ってくれた高地さんと連絡先を交換した。

他にも色々とAさんの話をしてくれた。

北斗のことが好きすぎて一人暮らしするのを渋っていた。
北斗に怒られて熱を出し3日間寝込んだことがある。
今のAさんの仕事も北斗の影響。
高地さんが切り身のキャラクターをしんでると言ったらキレて3週間連絡が取れなくなった。
有休を使って平日によく一人で動物園や水族館に行っている。
高校時代の唯一のサボりは実家で飼っていたイモリが脱走した時。

など、意外な一面を知ることができて楽しかった。

Aさんの家は北斗の家の隣のマンションだった。