Until I find true love (ページ2)

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今日も何事もなく終業時間を迎えようとしていた。

“ピコン”

優吾今日暇っしょ?オムライス食いたい。

A暇って決めつけんのやめてくれる?
卵と玉ねぎとテキトーに入れたい物買ってきて。
あとアイス。

優吾暇なんじゃん笑
買い物したら家行く。

優吾とは中学から大学まで一緒だった。お互い恋愛感情はなく何でも話せる【親友】と呼んでいいと思う。

了解と返信をしようとした時

「あの…探してる本があるんですけど見つけられなくて」

大学生活を謳歌してそうな男の子に声をかけられた。

『どんな本ですか？良ければご案内しますよ』

「これなんですけど…」

教育学部なのかな？見た目からは全然想像つかない。
とか失礼なことを思いながら本のある場所に案内する。

「あ、これだ！ありがとうございます！」

『いえ、また何かあれば言ってください。では…』

「Aさん！」

『はい？』

「…ですよね？」

え、何？怖いんだけど。

名札は名字しか書いてないし職場では名字で呼ばれてるから下の名前が初対面の彼に分かる訳がない。

私が相当不審がっていたのか慌てて

「あのストーカーとかじゃないですよ！北斗！北斗の友達です！」

『え？』

　

いやいや、北斗にこんな陽キャな友達がいるなんて聞いたことない。もしかして…

　
『北斗のこと虐めてるんですか…？』

「そんなことしてないですよ！ほら！」

と、北斗の家で撮ったらしい写真を見せられた。

超笑顔の彼と高校時代より大人びて陽キャ全開のジェシーくん、呆れた様に笑っている北斗。

私が知ってるシャイなジェシーくんはどこへ…？という疑問は置いといて北斗が家に人を入れることは滅多にないので相当仲が良いのだろう。

『あ、北斗がお世話になってます』